転職して3ヶ月のふりかえり
この記事はiCARE Dev Advent Calendar 2022の第1レーン13日目の記事です
こんにちは。
フロントエンドエンジニア兼音楽家のとよしーです。
今年の9月に株式会社iCAREにJoinしてから3ヶ月がたちました。
あっという間ですね。光陰矢の如し。
しかもワイワイしているうちに年末になっちまった。
そういえば、ほとんどの大人は
「もう年末か〜今年もあっという間だ」
とため息混じりに言いますが、逆に
「ふふ、年末がきた。待っていたよ。ゾクゾクしてきたぜ」
と言う人はあまりいないですよね。
自分も年末にかけてゾクゾクしちゃう人間になりたいものです。
さて、9月に入社してから3ヶ月で自分はサブリーダーという名の実質リーダーみたいなポジションになったり、エンジニアとして入社しましたが司会業を何回か務めたりしていました。
さっそく自分のこの先のビジョンがわからなくなってきました。ワクワクしてきますね。
そういうときこそ「ふりかえり」をしたうえで、未来を見据えていきたいところです。
というわけで、この3ヶ月をFun/Done/Learnの手法でふりかえりをしてみようと思います。
Fun/Done/Learnは前職のスクラムチームでよくやっていたふりかえり手法のひとつです。
端的に言うと、
・Fun(楽しかったこと)
・Done(やれたこと)
・Learn(学んだこと)
の3軸でVenn図のなかにマッピングしていく手法です。
[参考]
Fun/Done/Learnふりかえり
上図だと見づらいと思うので、下に付箋の内容を書きました
Fun
社内イベントで「世界の偏屈な音楽3選」というテーマでプレゼンした
いろんなエンジニアの人とランチに行った
Fun & Done
社内ラジオをはじめてみた
他社の人も登壇したイベントの司会
Fun & Learn
はじめて採用面接に同席してみた
TypeScriptの知識が疎かったが、少しわかるようになったこと
Done
共通コンポーネントのリファクタリング
Done & Learn
細かいバグの修正
チームのOKRを決めた
フロントエンドのセキュリティ面向上の実装
バックログの管理
Learn
ライブラリやルールの見直しの意識が高いこと
自身ができるリーダーシップについて気づきがあったこと
Fun & Done & Learn
チームMTGのファシリテート
CIのフロントエンドテスト部分の速度改善
チームのインセプションデッキを作った
ドラッカー風エクササイズの企画&実施
深堀り
・ライブラリやルールの見直しについて
ライブラリのバージョンアップや、ESlintなどのルールの見直しが気づいたときベースで話し合われていて良い文化だと思いました。
全体に影響が及ぶ変更は心理的に二の足を踏んでしまいがちですが、多少の混乱も承知でルールを見直しており、ライブラリ管理を長期的にみたときの安心感を感じました。
「ソフトウェアは何もしないと壊れる」
という昨今有名な言葉もある通り、サポートが切れたライブラリや、形骸化したルールは時々見直していかないと、あとでツケが回ってくるので気づいた時に手を打ちたいところですね。
・自身ができるリーダーシップについての気づき
前提として、自分は現在サブリーダーというポジションではありますが、自分のチームにはリーダーが存在しないので実質リーダー的な立ち回りをする必要があると思っています。
とはいえ、自分にはプロダクトの深い知識があるわけでもなく、技術面に関しても卓越したスキルがあるわけでもないです。
そんな自分がどうチームをリードしていけばいいのか…と悩みました。
少し過去の話をさせてください。
自分は前職で短い間でしたがスクラムマスターとして動いていた時期がありました。その時ちょうど発行されたスクラムガイド2020のスクラムマスターの役割に、
と書いてありました。
「真のリーダーってなんやねん…」と当時は思いましたが、その影響でリーダーシップについてインプットする機会が増えました。
その時に学んだこととして自分が印象的だったのが、チームメンバーとリーダー/フォロワー型の関係性にならないようにすることです。
チームメンバーが自己管理できるチームを目指していき、リーダー/リーダー型のような関係性を作っていくことが自分の目指したい理想のチームだと感じたのです。
話を現在に戻します。
最初に書いたように自分には深い知識がないのである意味では未熟なリーダーだと思っています。
「(この作業は)自分でやったほうが早い」
という現象にもならないでしょう。
だからこそ、チームメンバーを信頼するしかないと思いました。
この3ヶ月、チームメンバーに助けられてばかりでした。本当に感謝しかないです。
というかチームメンバーの自慢をさせてください。
みんながそれぞれの特色があって、お互いが自己管理しながら動いている部分もあるし、チームの特性上、突発的な作業が発生しやすいのですが、そういった時もお互いに支え合えているんです。
ほんとに素敵なチームメンバーに恵まれたなぁと日々思っております。
とはいえ最初のころは信頼関係を構築するために、自分も含めメンバー間との対話支援を大事にしてきました。
日々の朝会だったり、定期的なふりかえり、ドラッカー風エクササイズ…などを催してきました。なので、この3ヶ月はファシリテーションを積極的にやってきました。
そういった経験から、リーダーシップはさまざまな形があるのだなと気づきました。
もちろん、ぐいぐい引っ張っていくリーダーシップを求められるフェーズもあるだろうし、サーバントリーダーシップが求められるフェーズもあるのだと思います。
ただそういったフェーズを感知するには、チームの状態をよく観察することがなによりも重要だと考えています。
チームの状態に応じたリーダーシップを振る舞うことが自分の次の課題になりそうです。がんばりまする。
まとめ
Fun/Done/Learnの結果を俯瞰して眺めてみると自分がFunに感じていることとして
・人と関わること
・ファシリテート
・チームビルディング
らへんが多いと気づきました。
この結果から「新たな自分を発見…」というドラマティックな展開は残念ながらないです(笑)前から楽しいな〜と気づいていました。ふふふ。
ただ、転職をして違う環境に身を置いたとしても、やっぱり楽しかったこととして挙がってくるということは、本当に好きなことなんだと思います。
エンジニアっぽくないかもしれないですが、今後も上記で挙がったようなソフトスキルを伸ばしていこうと考えています。
チームやプロジェクトで開発を行う上で、技術的な課題に関してはエンジニアリングの力で解決できると思います。ただ、人と人が働く以上、技術的に解決し難い、適応課題(※)も出てくると思います。
そういった適応課題をも、ほぐしていける人間になっていきたいです。
このへんで3ヶ月のふりかえり記事は締めようと思います。
よかったらみなさんも、Fun/Done/Learnで「自分は今年何に楽しみを覚えたのか」をふりかえってみると面白いかもしれません。
みなさんの今年楽しかったモノ/コトが知れたら幸いです。
それでは、少し早いですがよいお年を!
※ 適応課題、技術的課題については
『他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論』
という書籍に詳しく書かれています