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【アゲート④偽物⁈】

今回はアゲートの偽物・加工
取り扱い上の注意について
ご紹介します。

1.偽物

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アゲートに関しては、
どの段階を偽物というのか
非常に微妙なんですけど

僕の認識では、
アゲートの偽物というのは
ないのかなと思います。


逆にアゲートが他の石の偽物として
出ていることはたまにありますね。

例えば、
アゲートをロードクロサイトに似た感じに
染めているものを見かけたりします。

また、ちょっと特殊なアゲート、
サードオニックスを表面着色処理をして
中を白くしたような状態の偽物はあります。

2.加工

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加熱処理
薬液に浸漬処理(後に加熱)
浸漬処理のみで染色

ほとんどのアゲートに
着色加工が施されていて、
その工程は大きく分けて3種類あります。


①加熱処理
アゲートを加熱するだけで
着色する加工方法です。

一説によると、
古代人が焚き火の囲いとして
アゲートを使った時に

赤く発色したことから、
「この石って熱すると色が変わるんだ!」
とわかったらしいんです。

また、アゲートで石器を作ろうとした時、
前処理として加熱をしたところ、
色が変わることがわかったという説もあります。

②薬液に浸漬処理した後加熱
この加工は、最も一般的な方法なんですが、

金属イオンの入った薬液に漬け込み、
金属イオンがある程度沈着した後に

加熱処理をすることで中から発色する方法です。

また、色の出方は
どんな薬液に漬けたかで決まってきます。

例えば、無水クロム原液に漬けた後、
アンモニア水液に漬けて加熱すると

酸化クロムが形成され緑色になります。

他には、塩化第一鉄液に漬けた後、
硝酸ナトリウム液に漬けて加熱すると
酸化鉄になって赤色になるんですよ。


③浸漬処理のみで染色
薬液に浸漬させるだけで
加熱処理をしない方法ですが、

この方法も最近では
色々な色を発色させるために
よく行われているようです。

3.取り扱い上の注意

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アゲートの取り扱い上の注意点についてですが、
硬度が高いため、むしろ水晶より
割れづらいんじゃないかと思います。

ただ、アゲートは薬液に浸漬させて
発色させているため、

太陽光や蛍光灯に長時間当てていると
色が抜けてしまうかもしれません。

おそらく、色が抜けやすいタイプのアゲートは、
浸漬処理のみで
加熱処理をしていないものが多く、

加熱処理までされているアゲートは、
そこまで色落ちしやすいイメージはないですね。

だから、
それほど取り扱いに気を付ける必要は
ないと思います。

では!次の記事も見てくださいね〜

 

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