アルファルド

私の唇とあなたの唇を指でそっと繋げましょう
眠ったままでいいよ　私が守ってあげる
怖いことなんてない　ただ一人は寂しいの
時を流れて重ねた仮面はどれも全部水浸し

私の埋まらない孤独を幻にしてくれるのはあなただけ
だから離れないで　離さないで　私も連れていって
光るアルファルドは隠れた私
あなたを介して息をさせてね　海は深いから

私の唇とあなたの唇を愛でちゅっと重ねましょう
夢のままじゃ嫌よ　私が叶えてあげる
怖いことなんてない　ただ一人は苦しいの
時が経て訪れた炎はどれも全部偽物で

私の治らない痛みを幻にしてくれるのはあなただけ
だから側にいてよ　傍に置いて　私を抱きしめて
光るアルファルドは渦巻く私
あなたを介して生きて行こうね　蛇は弱いから

あなたが居てくれないのなら
こんな世界砕け散ればいいの
何もできない檻の中の生き物なんて何の価値もないじゃない
あなたがいい　あなたじゃなきゃダメ
私だけ見てて　ただ一つの私だけを

暗い暗い海の底は何故か空と変わらずに

私の果てしない欲望を満たしてくれるのはあなただけ
だからキスをして　全部触って　私を熱くして
光るアルファルドは一人の私
あなたと一緒に死んで行こうね　空は広いから