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趣味で簿記3級とFP3級を取るのはかなりアリだよという話

こんにちは。PowerPointが趣味で、Twitterにパワポで作ったサムシングを上げまくっているトヨマネと申します。

今日はパワポではなく簿記とFP(ファイナンシャル・プランニング技能検定)の話をします。

僕は簿記2級とFP3級を所持しています。仕事の都合などで必要に迫られたわけでは全くなく、趣味で取りました。

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で、僕は簿記とFPを勉強してよかったな~とすごく感じているので、ぜひ多くの人にこの二つの分野を勉強してほしい!ということでこのnoteを書いています。

1.言いたいこと

まず、このnote全体を通して僕が言いたいのは「教養として簿記3級とFP3級を取ることをおすすめします!」ということです。

簿記については、僕は2級を取りましたが3級で十分だと思います。財務諸表の成り立ちと構造、大まかな用語が理解できればOK。もしもっと細かい内容が必要になったらその部分だけつまみ食い的に勉強すれば問題ありません。

2級は趣味で取るにはちょっと難しすぎる、というのが僕の所感です。何しろ100点満点中の合格点が70点のところ、僕はぴったり70点で合格だったので…マジで危なかった…

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FPも3級だけでOKです。FPは3級と2級で範囲が一緒で、問題の難しさが少し違います。簿記ほど難易度の差はないようですが、資格を取ることではなく勉強することが目的なので、範囲が一緒ならわざわざ2級まで取らなくてもいいじゃんと思ったということもあります。(あと2級は8,700円と受検料がまあまあ高いんですよね…)

簡単にまとめると以下のような感じです。

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どちらも(コロナの影響は受けてますが)年に3回開催してくれていて親切ですね。受検料だけなら2つで合計1万円弱。お手頃だな~。

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※簿記は何種類かありますが一番一般的な商工会議所のものを載せてます

2.簿記とFPを学ぶことの意義

さて、それではここから「簿記とFPを勉強すると一体なにがうれしいねん」ということを説明していきます。

うれしいことは大きく二つあります。

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第一に、マネーリテラシーが上がります。

簿記やFPで学ぶキーワードは、おおむね以下のようなものです。

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これを見ると、うわ、なんか難しそう…って思いませんか?

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それ、めっちゃわかります。難しそうですよね。実際、年金の話とか結構ややこしいです。めっちゃ複雑だしダルい。関わらずに生きていけるならそうしたいものです。

なので、多くの人はお金の勉強をしません。学校のカリキュラムに「お金」という科目はなかったですよね。

ところが残念なことに、こうしたお金の話は絶対に我々の人生にメチャクチャ影響を与えてきます。

会社員として働いていれば、必ず財務諸表を見る時が来ます。(全く来ない人はちょっとヤバいと思うので見た方がいいと思います)給与明細を見ると、知らない間に税金や厚生年金がゴッソリ引かれていますよね。

フリーランスとして働いていても、自分が何にいくら使って誰からいくらもらったかを把握しておかないといけません。そう、あの憎き確定申告に備えて…。

また、世の中の景気や自分の会社の株価は自分の給料や働き方に直結する可能性があります。”日経平均株価”は、決して「自分には縁のない数字」ではありません。

家を買う時は金利を気にしながらローンを組みますし、いつ何があるかわからないので最低限必要な保険に入っておく必要もあるはずです。

お金の話は、我々の生活にメチャクチャ影響するのです。

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ですが、会社員として働き始めてからまとまった時間を取ってきちんと勉強するのは結構骨が折れますし、なんかメッチャ複雑でダルいし普通にめんどくさそうなので、我々はつい特に勉強することなくなんとな~くお金と関わりがちです。

そういう風になんとな~くお金と関わっていると、知らない間にメチャクチャ損をしてしまうかもしれません。どうやら世の中には、そういう人を相手にしたボロい商売が山ほどあるようです。(ここには具体的に書きませんが…)

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※ここでいう「損」はお金が減ってしまうことだけではなく、お金を増やすチャンスを失う(機会損失)という意味の「損」を含んでいます

なので、チョロQにならないためにお金の知識を身に付けて自分の身を守ろう!というのが僕の主張です。

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二つ目のうれしいことは、目標がわかりやすいということです。

ここまで述べてきたお金の知識に関する勉強は、ぶっちゃけわざわざ簿記とFPを受けなくてもできます。最近はありがたいことにわかりやすい無料の情報を提供してくれる人がたくさんいるので、ググればだいたいのことはわかってしまいます。

いや~ありがたい時代ですね。ホント。

なので、こういうありがたい情報をガンガン摂取して自分でガンガン勉強できる人はぶっちゃけ簿記とFPやらなくてもいいです。タダだし

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しかしそれでも僕が簿記とFPをすすめるのは、目標になるからです。

人間、なにごとも目標がないとなかなか続きません。簿記とFPは試験日よりも何か月も前に一定のお金を払って申込むので、嫌でもその日に向けて勉強をするインセンティブが働きます。

だって、せっかくお金払ったのに無駄にしたくないじゃないですか。

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「○月に簿記3級/FP3級合格!」という目標は、オールオアナッシングなのでめちゃくちゃわかりやすいです。「とりあえずお金を払って納期を決める」ということができる簿記とFPは、意志の弱い我々にはぴったりの勉強手段なのです。

3.きっかけと経緯

さて、そんな感じでアツく語っている僕ですが、実は簿記の勉強を始めたきっかけは会社の先輩に誘われたことでした。

その先輩は別の理由で簿記3級を取る必要があったようなのですが、「一人で勉強するのがつらい」というシンプルすぎる理由で周りの後輩や上司(!)を巻き込んでみんなで受検することを画策したのです。2018年、会社に入って2年目の春のことでした。

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元々ある程度興味があった僕は、いい機会なので割と前のめりで勉強しました。勉強期間は確か1-2ヶ月程度だったと思います。その結果、100点満点中94点というそこそこの高得点で合格。

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これに味をしめた僕は、せっかくだから2級も受けてみよう!あと、簿記とどう違うのかよくわかってないけどファイナンシャル何とかっていう試験もあるのか…よし!これも受けてみよう!と思い立ちました。

(ちなみに簿記3級を誘ってきた先輩に2級を一緒に受けないか聞きましたが、難しそうという理由で普通に断られました)

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そんなこんなで簿記3級受検から3ヶ月後、FP3級にも見事合格。

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そしてさらに2か月後、簿記2級に辛くも合格。100点満点中合格点が70点のところ、なんと70点で滑り込み合格しました。いや~~マジで危なかった。受かっててホントによかった。

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ちなみに簿記2級はここ最近徐々に難化が進んでいると言われています。以下のグラフの赤丸が僕が受けた回の合格率。ここ5年くらいは20%を割り込む回が多くなっていることが読み取れます。(商工会議所HPよりデータを引用)

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やはり、簿記2級は受けなくていいと思います…。

というわけで、僕は2018年の6月から11月にかけて約半年で3つの試験を受けました。こうして振り返ると結構一気にやってたんですね。noteを書いて気付く、自分の短期集中ぶり。

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4.勉強法について

さてここからは、そんな短期集中で3つの試験を受けた僕がどのように簿記とFPを勉強していたかについて書きたいと思います。

なお、ググればめっちゃわかりやすくまとめてくれている人がいっぱいいるので、実際の試験内容など細かい内容にはここでは触れません。ざくっとどんなものを使っていたかを書いていきます。

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まず簿記3級についてです。使った教材は2種類ありました。

一つ目は、Google先生です。「簿記3級 学習」でググりました。

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正確に言うとこのサイトです。

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僕は簿記3級に関してはテキストを買ってません。ググったらめちゃくちゃ丁寧に解説してくれているサイトがあったからです。毎日電車でこのサイトをひたすら読んでました。そしたら普通に十分理解できた。すごい。

いや~便利な時代になったものですよね。ググれば大体のことはわかる。ありがたい。(資格スクールからしたら辛い時代ですが…)

あと、友人の会計ガチ勢がこのサービスをおすすめしていました。

僕は使っていないので何とも言えないですが、どうやらかなり「強い」サービスなようなのでチェックしてみてはいかがでしょうか。

…ということでGoogle先生は最強なのでテキストは買わなくていいというのが僕の主張なのですが、問題集は買った方がいいと思います。

これは、簿記は筆記試験なので「紙で問題を読んで、紙で計算して、紙の回答用紙に回答を書き込む」という一連の流れに慣れる必要があるからです。

問題集には回答用紙が付属しているので、これを使って本番と同じ形式で解くことをおすすめします。メルカリとかで買ってもいいですが、必ず用紙がついている未使用のものにしましょう。

僕はこれを買いました。まあ、ちゃんとした奴ならどれでもいいです。

大事なことは「どの問題集を買うか」ではなく、「ちゃんと本気で全部解いて、採点して、もう一度本気で全部解く、ということをするかどうか」です。

一回解いて満足するのは絶対にダメです。必ず採点して、必ず解き直しをしてください。これはあらゆる分野に共通して言える”問題集の本質”です。

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また、簿記特有の必須アイテムとして電卓があります。簿記は必ず電卓を片手に問題を解くことが求められます。(そろばんがめちゃくちゃ得意な人は不要かも知れませんが…)

もちろんスマホの持ち込みは許されないので、ちゃんとした電卓を買いましょう。3級レベルであればぶっちゃけ300円ショップとかの適当なやつでもなんとかなると思いますが、個人的にはカシオかシャープのちゃんとした奴を買うことをおすすめします。

僕が持ってるのはこれのネイビーです。丸っこくてかわいいですね。

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続いてFP3級についてです。こちらも使った教材は2種類ありました。

まず、テキストを買いました。

これもいくつか種類がありますがどれでもいいと思います。一番重要なことは本気で読んで自分の中で消化することです。(ちなみにこの本は厚さ3cmくらいあってまあまあしんどいです)

ここで注意したいのは、僕が受けようとしていたのはFP3級ですが、買ったのは2級のテキストだったということです。

これは、FPは3級と2級の範囲が同じだったためです。問題の難易度は2級の方がやや上がるようですが、どうせ勉強が目的なら2級のやつ買った方がおトクじゃん!と思って2級の本を買って3級の勉強をしました。

※FPに詳しい方、何か変なこと言ってたらコッソリ教えてください…

で、問題はアプリでバシバシ解きました。

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FPについては簿記と逆で、テキストだけ買って問題集は買っていません。これは、FP3級の問題は基本的にすべて選択式であり計算もほぼないため、アプリで解いても十分本番の予行演習になると考えたためです。

結果的に普通に受かったので、個人的にはアプリで十分でした。

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このnoteでおすすめしている簿記3級とFP3級については以上ですが、僕は先述のとおりこの後簿記2級を受けています。

簿記2級に関しては、ちゃんとテキストと問題集を両方買いました。これは、ちょっと調べたら「どうやら2級は”ガチ”の奴だな…」と気づいたため、本腰を据えたほうがよさそうだと感じたためです。

買ったのはこちらの3冊です。

え、なぜテキストが2冊あるかって?それは、2級には「工業簿記」というヤツが入ってくるからです。工場で製品を作る時のお金の動き方を学ばないといけないんですね~。

ただ、僕はこの工業簿記よりも、範囲が広がった商業簿記にメチャクチャ苦しめられました。

工業簿記は実際にモノが動くので直観的にわかりやすいのですが、商業簿記は2級になると会社の合併みたいな抽象的な概念が入ってくるので、ちょくちょく「理由とかは特にないけど、ここはこういう数字にするって決まってるんだよエヘヘ」みたいな仕訳が発生するのです。

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簿記2級はしんどかったです、ホント…(受ける皆様、応援しています)

5.おわりに

いかがだったでしょうか。一応言っておくと僕は商工会議所の回し者でも日本FP協会の回し者でもありません。

しかし、簿記とFPを勉強しておくことはマジで一般教養としてかなりサイコーだと思っているので結構な熱量を持ってこのnoteを書きました。

このnoteを読んで「お、ちょっとお金の勉強してみるか」と思って行動に移してくださる方がいれば、これほどうれしいことはありません!

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皆様のお金ライフに幸あらんことを!




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