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手術の支えとなったもの

 来月で左腎摘出手術をしてからもう1年になる。あの時初めて受ける手術を前に私は不安の中にいた。
 そこで私は、近所の神社の病気平癒祈願のお守りとともに手術室に持ち込むためにこれまで見続けてきたアイドルの写真をプリントして巾着袋に入れることにした。
 私はいろんなイベント会場でたくさんのアイドルを見てきた。彼女達の写真から応援してもらっているという思いを胸に私は妹に見守られながら手術室に向かった。
 私が手術室に入るのは実は初めてではない。42年前、新潟大学病院に入院した際に歯の治療の為に入ったのだ。だが、小学一年生だった私は麻酔をかけられることに抵抗し、先生方は手術を諦めたという。
 しかし、40代後半となった私は全身麻酔や局部麻酔に対して抵抗はせずにすんなりと受け入れた。
「かえって抵抗すれば命の保証はない」
 そう思い受け止めた麻酔。その後、左腎摘出は無事終わり、4時間45分というちょっと長い時間で成功したのであった。
 私は今でも手術を勧めて頂いた泌尿器科専門の医院の院長先生、そして手術をしてくださった総合病院の泌尿器科の先生方に感謝している。わがままだった私をしっかり受け止めてくださったことに今でも感謝の思いでいっぱいである。

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