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泣きながら家から飛び出した昨日と笑いながら世界を飛び回る明日

忘れもしない。

「いいよ、もう。俺なんていない方が良いんだ…」
そう言って、部屋から裸足で飛び出したのは2021年の7月の夜。いや、8月だったかな。夜というか深夜くらいの時間帯だったような気もする。んー、詳細は忘れちゃった。けど、ともかく泣きながら部屋を飛び出した事がある。

家で泣いたのは、人生で2回。
どちらも妻の前でだった。

1回目は2019年11月。
動物病院を開業して1ヶ月経った頃だった。
「動物病院業界はもっと良くなる!いや、もっと良くする!」
という大きな野望を胸に2014年に起業し、動物病院向けの事業を立ち上げ軌道に乗せ、途中2年間経営学を大学院で学び、ようやく漕ぎ着けたのが本丸である動物病院事業。

動物とスタッフの笑顔の両立をコンセプトにした動物病院は、大きな希望と多大なる自己犠牲をガソリンにして進み始めた。

「綺麗な世界は綺麗事を言うやつにしか作れない」
と自分を奮い立たせて、綺麗事を実現させていった。

メンバーが働きやすいように支えるのがリーダーの務めだと、サーバントリーダーシップを履き違えて、自分はやりたい事ではなくやるべき事をやるのだと言い聞かせ、肩で息している自分を見てみぬふりして走っていた。

そして、ガス欠になった。

とある日、妻の前で、床に突っ伏した。キッカケは覚えていない。
覚えているのは
「陽くんはいつも頑張ってるね。自分のために何かしてあげたら?今、一番何がしたい?」
という妻の言葉。

妊娠8ヶ月である妻のサポートも満足に出来ていない不甲斐なさを無意識に抱えていた事もあり、妻の心からの思いやりが嬉しかった事もあり、
「…10-FEETのライブに行きたい」
と言って、10-FEETの曲を聴きながら妻の前で号泣した。

例えば明日が
あなたの最後の「時間」なら
今日のあなたは
誰よりも優しい表情で嗚呼
白と黒の映画で観た笑顔の様に
Why?なぜいつも笑えないのだろう?

10-FEET 2%

「何で笑えないのだろう?」と自分を見つめ直した。自分が苦手とする作業しかやっていないのが原因だと考え、ADHDの診察・診断に踏み切った。おそらくADHDだと思うというフワっとした状態にケリをつけ、自分自身を受け入れ、自分の才能と向き合う事にした。

2回目に家で泣いたのは冒頭で紹介した通り、2021年7月、か8月。
この時の原因はチームビルディング、というのが表向きのもので、本当は自分のビリーフシステム(呪い)が引き起こした怖れによるものだった。

この呪いがどんなもので、どのように断ち切ったかについては、改めてnoteを書こうと思うが、1つ言えるのは
愛したいし愛されたい
ただ、愛されないなら愛さない
という拗らせ方をしており、ドンドン辛くなっていた。

そして、ガス欠になった。

最後のガソリンは、家から飛び出すために使った。ガソリンがちょぴっとしか残ってなかった事もあって、同じく裸足で部屋を飛び出して追いかけてくれた妻にいとも簡単に掴まった。いや、掴まえてもらえた。

今では笑い話、思い出話として何度も話す出来事であるが、妻は
「あそこで掴まえないと陽くんは死んでしまうと思った」
と言う。自分でも、そうかもしれないなと振り返るほど、当時は辛かった。

ずっとやりたかった事業をやっているのに、叶えたい夢があるのに、素敵な仲間がいるのに、そんな想いが根底にあったから、「それなのに辛い想いをしている自分」を受け入れられずに脳のバグが大きくなっていったのだと今では思う。

……………..

ずっと子供が欲しくて子供を授かって、出産を経て、子育てが始まる。夜泣きによる睡眠不足や、初めての経験からくる心配事によりメンタルが落ち込み悩む。そんな時に
「えっ、貴方がずっと欲しがっていた子供だよ?それなのに悩むの?嬉しい悲鳴じゃん。」
なんて言われた日には、自分が、もしくは、相手との関係がバグってしまう事でしょう。そんな心象風景に似ているのかもしれないと、たまに思い返す。

この状態から立ち上げれた理由の1つがコーチングなので、その時のコーチやコーチングそのもの、そしてコーチングスクールへの感謝と敬意は常にもっており、コーチングの可能性を世に広めたいと思っている。

そして、もう1つの理由がパートナーシップである。

我ながら良い夫婦。Fu-fu-!!

ここまで読むと、素晴らしい妻と支えたもらった夫、という構図に見えると思うが、自信をもって言えるのは、我が家はパートナーシップ(関係性)が素晴らしい。勿論、元からパートナーシップが良かった訳ではない。喜怒哀楽が激しい妻と抑圧が激しい夫という感じで、大なり小なりのトラブルを乗り越えてきた。

これまでのパートナーシップの変遷
ふとした事で落ち込む妻を夫が支える時期(2016-2018)

抑圧しすぎて落っこちる夫を妻が支える時期(2019-2021)

夫婦ともに笑顔で、夫婦が背中を押し合う時期(2022-)

今でも全てが100点という訳ではないが、夫婦ともに100点を目指しているところが素晴らしいと思っている。

過去にお互い子育てと仕事に精一杯になってしまい、お互いを思いやれなくなってきた時には、
「何のために一緒にいるのか。何をしたいから一緒にいるのかを考えよう」
と、我が家のMVV(MISSION・VISION・VALUE)を話し合い作り上げ、リビングに貼り出した。

行き詰まったり、困った時、迷った時は2人でこれを見る
近い将来3人目と見るのも楽しみ


元からパートナーシップが円満だったという事は1mmもなく、2人でたくさん話し合ったり、夫婦でワークショップに参加したりと、より良いパートナーシップを目指して取り組んできた結果が今である。

余談だが、1年前は「自分の時間が欲しい」とお願いする事も出来なかった。妻に「月に1日くらい自分の時間取っても良いんだよ?」と言ってもらうものの、「取っても良い」という言葉から「取らなくても良いなら取らないでね」と思っているのではないか、「本当に取って妻が感情的になったらどうしよう」と思い込み、休みが取れなかった。

出典:俺

それが今では、毎週1泊2日で泊まりに出かけ、柔術したり、好きなホテルに泊まったり、趣味や仕事にのめり込んだり、と自分の時間を過ごさせてもらっている。妻も快く送り出してくれ、妻自身も自分の時間と人生をエンジョイしている。もちろん、毎週家族で遊びに出かけたり、毎月家族旅行に出かけている。夫婦でサーフィン教室にも通っている。人生は全取り出来る事を、声を大にして伝えたい。

家族のGOALとして
● 1年に半年は海外に住む
● 五輪とサッカーW杯は現地観戦する
● 日本だけでなく、海外でも活躍する
● 地球を楽しみ尽くす人生にする(特に海)
● にゃも太をワールドワイドな人気者にする
といったものを掲げ、ともにGOALを追いかける仲間でもある。自分には、笑いながら世界を飛び回る明日しかない。必ずどれも出来る。

夫婦でにゃも太の作戦会議

ここまでの熱弁を見て頂けた方には伝わっていると思うが、私はパートナーシップを大切にしている。こういう循環を作ることは、持続可能は幸福の実現に直結すると考えているからだ。

更に、子供がいる場合、夫婦が幸せだと子供の幸福度が高くなり、社会が明るくなる。パートナーシップは偉大である。そして、パートナーシップをGOODにする方法は沢山ある。我が家がやった事の一部を紹介する。

  • パートナーと自分の愛の1次言語を知る

  • 自分自身を理解する(何をして喜び何をして哀しむのか。更には、何のために生まれたのか)

  • パートナーの事を理解する(上記に加え、何か特徴的な特性があれば把握する。障害だったり特性があれば勿論把握するし、学ぶ)

  • 健康について学ぶ(情緒が安定しないフードを食べていないか、腸内環境は適切かも大事)

  • 月経について学ぶ(PMSにまつわるホルモンの変化や必要な栄養も把握)

  • 出産や育児も学ぶ(ちゃんと学ぶ)

  • パートナーのやりたい事や人生のGOALを把握する

  • パートナーのエネルギー源を把握する

  • 一緒に何かプロジェクトをやる

  • 夫婦コーチングを受ける

  • MVVを夫婦で作る

  • 機能と存在を分けて考えることを共通認識にする

  • 夫婦ともに運動する

最近気づいた事がある。
こんなにパートナーシップに向き合ってきた人は多くないという事だ。これまで夫婦が明るくなれて、笑顔と挑戦が溢れる関係性を作るために色々トライ&エラーを繰り返してきたので、今後それを伝えていきたい。

最高のパートナーシップを築くためのサービスや情報発信を考えている。興味がある人は是非堂々と、あるいはコソコソと、伝えて頂きたい。最高のパートナーシップを築いていきましょう!

人生は総取り出来る。


愛する妻と朝ごはんを海辺で食べる。愛すべき時間。
1年前部屋から逃げ出した日は、自分にこんな日が来るとは思わなかった。
妻に、コーチングに、そして自分の人生から逃げ出さなかった自分自身に感謝している。
ここまでお読み頂きありがとうございました。

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