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施術家あるある

前回は認識の基盤になる「違和感の大切さ」についてお話ししました。
今回は、施術家あるあるについてお話したいと思います。
これは私の中では相互循環セッションが好きな理由にもつながります。

相互循環セッションが好きな理由 その1

相互循環では、施術を”する”と元気になります。される側だけではなく、する側が元気になります。これは大きな特徴だと思います。

私もかつてそうでしたが、施術者は30歳を超えた頃には多くの方がくたびれ、熟練するほどに、生涯この仕事をやっていけるのかと不安が募ります。自分がしんどくなるんですよね。

なぜそうなってしまうかというと、「疲れや不調の改善」を目的に展開されている世界観だからだと思います。一見普通のことなんですけど、これが本当にキツい。

動かない部分を動かそうと、硬い部分を柔らかくしようとすると、気づかないうちに「力 v.s 力」の関係になります。身体には動かない理由が、硬くなっている意味が必ずあります。

一方相互循環セッションで大切にすることは、「動くところから動きたい方向に動く」という関わり方です。

理由と背景がある

動きたくない部分にはその理由と背景があります。
痛みや不調にフォーカスされがちですが、身体の中には同時に、今動きたい部分が必ず存在しています。

そこを触れ合う中で感じ、互いに身体の抵抗が起きない方向、心地よく動き続けられる状態で関わり続けていきます。すると、相手と共有できる心地よさや、本来の動きが、双方に引き出されます。力vs力ではなく、心地よさと心地よさになるんですね。

施術者の未来

相互循環セッションの世界を進んだ先、自分が80歳90歳になったときにどんな施術ができているか、どんな自分になっているかが楽しみでたまりません。相互循環セッションに限らず、多くの施術スタイルの方に参考にして頂ける価値観だと感じています。
いつか、施術をお仕事にされている方へお伝えしたいなーと思っています。

次回は相手への3つの関わり方についてお話しします。

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表
KAWASAKI ACADEMY Professional Diploma

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