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相互循環の目的①

前回は食の速度感についてお話しました。
今回は「相互循環の本当の目的」について。ここは何回かに分けてのお伝えになります。まずは受ける側からの視点です。

相互循環の目的、関わる時のテーマは
「元々持っている本来の状態、能力を引き出すこと」です。

この何の為にという世界観がとても大切で、目的・テーマ次第で施術の時のタオルの掛け方1つとっても全く違うものになります。

相互循環を受けたときの感覚

相互循環を体感すると、軽くなった、痛みが消えた等様々な変化を感じます。その中で私が今まで自分が経験してきたどれとも異なる感覚があります。

それは、「なんだこれ?!」という感覚です。
変化の予測が立たない。

施術の中で5つ体位変換をし、その中で各体位で身体のチェックをします。どんなものが引き出されたかを感じる時間です。自分の深い部分で施術を受け取れた時ほど、意外な変化に出会います。

初感覚の様な動きも出る中で、5体位が進むと共に、変化もどんどんシンカしていきます。なぜそんな事が起こるかというと、

問題を改善することが目的じゃない

1つは、問題を改善しようとせず、身体が動きたい部分から関わり、心地よさを頼りに関わっていく施術だからです。

身体の動きたい部分は、自分が問題を感じていたポイントとは限りません。それすらも予想が立ちません。身体からしたら、そこを改善してほしい訳ではないかもしれません。

そして、動かない部分を動かそうとするのではなく、今動きたい部分から心地よさが広がるかの様に展開されていきます。その関わり方は、身体からの無意識の抵抗が起きません。

また問題を解決しようとすると、多くが想定の範囲内で起こります。
問題として選択・固定化された部分情報に対して、ゴールの状態を決めて(想像の範囲内で限定して)関わっている状況になります。

心地よさの先にある世界観

一方心地よさを頼りに、動きたい部分から、身体の自然な働きの中で関わっていくと、部分的ではなく、一つの組織体として身体に関われます。
多くの生命で成り立っていて、自分以外ともたくさんの影響を与え合っている世界観の中で施術が展開されると、予想ができません。

心地よさと対応するのは、身体の深部。
動きたい部分から関わることで、抵抗がない世界館が広がり、
自然な働きの中で進んでいくことにより、本来の状態が引き出されます。

これが「なんだこれ?!」という感覚にもなる、相互循環の世界観の1つです。

次回は、相互循環の施術側の視点についてです。

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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