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チームにとってのミッション・ビジョン

以前の投稿で会社が掲げるミッション・ビジョンについて、私のお気に入りを紹介しながら、コトバの定義について書いてみました。ただ、多くの人は会社のミッション・ビジョンなんて、日々の業務や抱えているタスクには関係ないと思いがちですよね。

以前の投稿でも説明していますが、

各部署や各チームでも会社に掲げられているミッション・ビジョンをブレイクダウンして、自チームのミッション・ビジョンを掲げる方が、仕事で選択が必要な場合や、この先どうすればいいんだろう?と悩んだ場合に、ブレイクダウンされた自チームのミッション・ビジョンが大きな助けになると思います。

今回は、チームのミッション・ビジョンを設定することで得られる具体的な効果について書いていきます。

例えば、会社組織において、以下のような各層(経営層、マネージャー層、現場)の課題や要望はよく聞く話だと思います。

◆経営層
- もっと経営者視点を持って欲しい
- 上がってくる報告や説明の要点がズレている/詳細すぎて分かり難い

◆ マネージャー層
- 現場はもっと自律的に動いて欲しい
- 現場で目標が十分に理解されていないから、効率が下がる
- 経営層への説明や調整業務に時間がかかる

◆現場
- もっとやりたいようにやらせて欲しい
- 指示が曖昧だったりブレたりするから、手戻りが起こる
- マネージャーへの説明や調整が実務の時間を圧迫している

チームのミッション・ビジョンを設定して、各層が十分に理解できていたら、上記の課題や要望(愚痴)は、以下のように改善されるでしょう。

◆ 経営層
- 経営者視点を言語化したのが、会社のミッション・ビジョンであり、それをブレイクダウンできれば、経営者視点をもって行動していると認識できる
- 要点はミッション・ビジョンに照らし合わせられるのでズレないし、ズレていないことが分かれば、詳細までの説明は要らない

◆マネージャー層
- ミッション・ビジョンに即して動くようにと自律性を促しやすい
- 目標の根幹の理解ができているので、チームの理解度は高くなり効率が上がる
- 方針のズレはないという説明がしやすい

◆現場
- ミッション・ビジョンへの理解を示せば、裁量を得やすい
- 曖昧さの解消やブレが低減するので、効率が上がる
- ミッション・ビジョンに即して説明すればよい

このように、ミッション・ビジョンに対して共通認識を持つことで、コミュニケーションや説明のコストが低減され、裁量の獲得や自律的な行動を促しやすくなる。それによりチームや個人の作業効率向上が期待されますし、その効果がひいては心理面の負担軽減やモチベーション上昇をももたらし、効果はさらに倍増していくのではないかと考えています。

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