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【参加レポート】T-ROOM 現地交流会(2021/12/18)

とやま移住note管理者の一人「M」と申します。
2021年12月、富山県主催 T-ROOMオンラインコミュニティの現地交流会に参加して来ました。交流会の様子をお届けします。

T-ROOMとは?

“富山県”で繋がる20代・30代の若い世代が集まるオンライン会。
今回は学生から社会人まで幅広く参加されていました。
富山県に興味があり、新しい繋がりや広がりを見つけたい方が気軽に参加でき、離れた場所からでも富山の“今”を感じ取ることができます。
前日から雪が降り始め、寒さ深まる富山でしたが、じんわり心が熱くなるイベントで、皆さん楽しく交流されていました。


個性のある街

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会場は富山市総曲輪通り沿いにあるミニシアター “ほとり座”。
富山駅に集合し、バスで街なかを通りながら、ほとり座に到着です。
司会は島田勝彰さんと学生の高岡慧さん。まずは簡単な自己紹介です。

“ほとり座”のオーナーである田辺和寛さんのお話を伺いながら、皆さんの質問にも答えるスタイルで、リラックスした雰囲気で話がはずんでいました。

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田辺さんは2020年にオープンした総曲輪通り商店街にあるSOGAWA BASEもディレクションされています。

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SOGAWA BASEのこと


富山のお店、富山の企業に限って、未来を作りたいと思っている人たちと一緒にSOGAWA BASEを作りました。

「かつて富山には個人商店の店が沢山あって、買いたいものを買いに行けて、そこから色々な影響も受けていた。金沢や東京からも人が洋服を買いに来るような時代があった。子どもの頃、どんな時間を過ごし、誰と会って、どんな影響を受けたかが、社会に出たときに大きく影響していると思う。
子供がぐずったときに、デジタル機器に頼らずに、親と子が一緒になって遊び、共に時間を過ごすことができるといい。SOGAWA BASEがそういった場所になれば良いと思っている。」

「ちゃんと楽しめる、築ける、味わえる、感じられる富山になっていったらいいと思う。個性あるお店にぜひ入ってみてほしい、そうすることで、色々と生活の感覚が変わっていくと思う。ある意味、他者の影響を受けなくても良いものを見つけ出していける、富山っていいんだよって、自信を持って言えるような県や県民になっていけたらいいなと思います。」

田辺さんの熱い思いが伝わってきました。
SOGAWA BASEやほとり座をきっかけに街が活気づいて行って欲しい。

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ランチタイムは皆さん思い思いにSOGAWA BASEや総曲輪通りで過ごしました。ひとつひとつのコーナーにワクワクする店内。

午後は富山県立山町にあるワーキングスペース「KOTELO」へ。

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KOTELOとは?フィンランド語で“さなぎ”。
新しい自分に生まれ変わるという意味をこめて。

KOTELO(コテロ)というワーキングペース

大自然の中にある現在は使用されていない小学校を利用して、ワーキングスペース「KOTELO」を作られた株式会社フクールの福崎秀樹さん。普段はITサービス事業を行われています。

ある日、立山町に住む友人から、「母校の芦峅小学校が10年程使用されてないので、何とかしたい。子供たちが自然体験できるような施設を作りたい」と話がありました。また、東京で、IT事業の仕事仲間から「コロナ禍でフルリモートで働くようになり、生産性は上がったが、人のつながりが無い」「もし立山町で広いスペースで、会社のチームで行けるような場所があれば、行ってみたい」などの様々な言葉からヒントを得て、KOTELOを作ったのだそう。

立山町芦峅寺(あしくらじ)という土地

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立山には701年に開山した伝説があり、立山に登ることで極楽と地獄が共存していて、一回死んで、新しい自分になって戻ってくるという擬死再生の文化がある。江戸時代には、新幹線も飛行機も無い時代に年間6000人の人が新しい自分になりたいと思って、立山を訪れていたのだそう。
KOTELOのあるこの芦峅寺という場所は、立山連峰の玄関口となっており、自然の豊かな環境の中で、五感を研ぎ澄ませ、新しい自分を発見できるような気がしてきます。

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芦峅寺の広さを感じるジオラマ。黒四ダムや立山も芦峅寺に入るそう。

KOTELO館内を見学

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「四角の看板、KOTELOとマークがあります。何に見えますか?」との問いかけに、セミや蝶に見えるという意見がでました。見る人によって印象は様々、さなぎや蝶にも見えますね。

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芦峅寺の歴史室。小学校の文集や年表があり、懐かしい雰囲気が残されています。幾度も存亡の危機がありましたが、村の人々の「この場所を残したい」という思いが募り、歴史室に過去の思い出を残すことができました。

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1Fワークスペースには跳び箱がありました。

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おなかが空いた時は、施設内の冷蔵庫に入っている食事を購入し、自分で温めて食事を摂ることができます。また、近くの「まんだら食堂」を利用することも可能。

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1クラスが小さい。
天井等の作りは当時の学校の形がそのまま残されています。

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2階ワークスペース。

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チームで、リラックスした空間で座りながら会議もできます。
富山市にあるOrieさんのペルシャ絨毯。

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音楽室。防音になっていて、研修や会議にも利用できます。

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KAKI工房の家具。家具の香りも素敵です。

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仕事の隙間時間に本を読むこともできます。

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理科準備室。
アメリカの少年の部屋をイメージ。アメリカの80年前頃の椅子。

他にも仕事の途中で、芦峅のツアー、星空観賞会、そうじの時間、体育の時間にヨガ等、色々企画していこうと思っているそうです。ホームページをぜひご覧くださいとのこと。
疲れたら、外に出る。川の音や雨の音、土のにおいなどが感じられ、人間性を取り戻すことができます。
色々な方とのコミュニケーションの中で、新しいものを生み出し、育てていくような場所になっていけるといいと福崎さんは話して下さいました。

富山を再定義してみたところ

見学の後、今日を振り返りながら「富山をどう紹介するか」等、富山を再定義するというテーマで話しました。

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出てきたキーワードは、
山や海が近い、美肌、薬膳、回転寿司、魚介類が美味しい、立山等。
中でも気になったのは、「富山って何もないって言う人が多い」という話題。美味しい食材や自然環境は、周りから見れば贅沢な環境だと思いますが、富山県民にとっていつも身近で当たり前にあって、その良さに気づけていないのかもしれません。

学校のチャイムが鳴り、グループワーク終了。
最後に今日の印象に残ったことを共有し、皆さん共通して、“富山が好き”、“環境に満足している”、“富山の良さを知ってもらいたい”、という気持ちが伝わってきました。

普段なかなか街に出歩くことができなかった方、県外から参加された方、一度都会に出て、改めて富山の良さに気づいた方、これから県外に出るけれど、富山をどんな風に紹介したらいいのか考えている方、色々な皆さんが交流でき、さらにもっと富山の魅力を知りたくなりました。

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富山市にあるほとり座と立山町にあるKOTELOという2つのカルチャースポットを巡る現地交流会。各スポットで、トークグラフィッカーの山口さんがイラストを描きながら、交流会でのお話を分かりやすくまとめて下さいました。

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皆でTの文字をつくり撮影!!

T-ROOMはFacebookやZoomを利用して、2020年12月にスタートし、今後も様々なイベントを企画する予定です。興味のある方はぜひ参加してみてください。次の開催も期待しています!


オンライン交流コミュニティ「T-ROOM」の詳細はこちら


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