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発信者としての富山移住の楽しみ方

静岡県から富山県に移住して10年目のライター金子です。

私は日頃、富山の飲食店情報やイベントなど富山に関する様々な情報をWEBサイトやSNSで発信する仕事をしていますが、今日は発信者として移住の楽しみ方をお話ししたいと思います。

ちなみに今回の冒頭の写真は東京の日本橋にあるアンテナショップ「日本橋とやま館」の前で記念撮影した時のものです。
東京まで自作の県パネル持っていくの大変だったなぁ…。


・つまらないのは自分のせい!?

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住み慣れている場所を離れることは、想像以上に大変で、移住してから2年ぐらいは富山に馴染めず、「帰りたい。富山はつまらない。」と嘆く日々を送っていました。

今はSNSの流行により、身近な欲しい情報が手に入りやすくなりましたが、
移住当初の2011年は、ネットで調べても「興味を引く行きたい場所」が出てこない、あったとしても観光客向けのど定番スポットが並べられたサイトばかりだったんです。

富山で出会った人たちに「富山にどこか面白い場所ない?」と聞いても謙遜なのか、はたまた本気なのか、口を揃えて「なーんもない」と言われる始末…

地元民が面白さを見出せていない土地に魅力を感じない。
これが移住3年目で出た答えでした。
本気で富山を出ようと考えている時、なぜか引っかかる心のモヤモヤがありました。

心のモヤモヤを晴らすために、自分の思いを整理してみると、縁あって移住してきた富山を好きになりたいという思いが私の心の根底にあるのだと気付きました。

「私はまだ富山を知ろうとしていない・富山を好きになる努力すらしていない」

受け身でいることに気がついた私は、まずは、富山に何があるのかを自ら足を運んで調べる事にしたのです。

見たいと思える情報サイトがないのなら自分で作る。
受け身であった私が、富山の情報を発信する側になったのです。


・富山はネタの宝庫

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人も情報も密集している都市部に比べ、人も情報も少なめなのが田舎ですよね。
発信者からすると、その田舎こそが“宝(情報)が眠っている魅力ある場所”なんです。

昔からこの土地に住んでいる方にとっては当たり前のことでも、私達移住者からすると、めちゃくちゃ面白かったり、珍しかったりすることが多くあります。

それを見つけた瞬間は「ここに住んでいてよかった!」と思えるのです。
誰も記事にしていないであろうネタを見つけ発信する喜びは、移住したからこそ、発信者だからこそ味わえた喜びです。


・ライバルが少ない

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Webサイト富山の遊び場!を設立したのは、富山の情報をまとめたサイトがあまりなかった2013年。
ブログやオウンドメディアが成熟し始めた現在は、全国的に様々な地方メディアが誕生しています。全国の都道府県に1つは代表的な地方ブログが存在し、東京ではすべての区で存在する激戦ぶり。

首都圏でしかできない仕事もたくさんありますが、競争率の激しい首都圏よりも圧倒的に同業の少ない田舎で仕事を始めた方が、ライバルが少なくていいなぁと私は思うんですよ。

ネットさえつながっていれば、どこだって仕事ができる現代だからこそ、移住生活が楽しくなったと言っても過言ではありません。
ありがとうインターネット!

・富山好きを増やしたい

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発信を続けていくうちに、ありがたいことに、富山県民だけでなく、県外の旅行者の方や移住したばかりの人も見てくれるようになったWEBメディアやSNS。

ここには知りたい情報がないと落胆していた移住当初の私のように、移住希望者や移住したての方にガッカリして欲しくない・富山好きを増やしたいという思いでWEBメディア・SNSを続けています。

富山には、まだまだ私たちが見つけきれていない・言葉にできていない魅力が溢れていると信じています。
これからも、楽しみながら富山の魅力を探し、発信し続けて行きたいと思っています。


【ライタープロフィール】

金子さん写真 (1)

金子奈央
1985年生まれ。静岡市出身。2011年富山県に移住し、現在三世帯同居で三人の息子の母して日々奮闘中。
2013年に『富山の遊び場!』を立ち上げ、代表を務める。
様々なメディアで富山県内の魅力を発信するライター活動をしている。

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