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自信の無さとか嫉妬とかに押しつぶされそうなクリエイター、5分だけこれを見てくれ

あなたがこの記事を開いたということは、きっといま「何かを作りたいけれど自信が無くなってきた」「一歩踏み出すのが怖い」「挫折してしまった」という感情に押しつぶされそうになっているのだと思う。まだ経験がないときや、始めたばかりのとき、誰かにちょっと批判されたときはそんな気分になりがちだ。

または誰かに強い嫉妬を抱えてこの記事を見ている。同業者なのか、今から目指すべき誰かに強く心焦がれつつ、激しく気持ちが乱されている。こんな気持ちをどうしたらいいのか、と思ってとりあえず検索窓に「嫉妬」「創作」「自信ない」とかを入れてみたのかもしれない。

私は作家のエージェントというちょっと変わった仕事をしている。昔は広告業界で働いていた。そのときから考えたことを漫画にしたい。これは、「こんなことを考えているのは自分だけなのでは」と打ちひしがれている、あなたのために書いた物だ。

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やってみるとわかることだが、何か物作りをするということは途方もなく大変なことだ。見る側だったときに「これぐらいは簡単にできるだろう」と思っていたラインに到達することですら、まだできない人が多いのではないだろうか。さらに上にいる「憧れていたあの人」には遠く及ばないことを知り、自分の傲慢を恥じ入る。

横を見れば天才と持て囃されて、持ち上げられてスイスイと出世の階段を登っている人もいるだろう。それを見て私たちは深く絶望する。おそらくこの記事を見てくれたあなたも、そんな状態にあるのだろうと思う。

あなたにはもしかしたら「天才と呼ばれて持て囃されるルート」「楽々周囲が持ち上げてくれるルート」に乗ることは不可能かもしれない。しかし、自分の才能の実態に気が付いただけでも素晴らしいことだと思う。大抵の人は「自分だっていつかはできる」「本気出せば簡単だ」という万能感に浸りながら、何もしないのだから。こういう人たちは自信だけは一丁前にあるが、クリエイターとしての未来は絶対にない

SNSにはこんな人たちがクリエイターっぽく、時には実業者やら研究者っぽく鎮座しているが、騙されないように。あれは自分が否定されずに上から目線のポジションを得るために、楽にそれらしく見えるポジションを取っているだけの人だ。「そうか、こういう道があるんだ」と思っても着いて行ってはいけない。その先は行き止まりか評論家コースだ。評論家やキュレイター的なインフルエンサーを目指すならそれでもいい。でも、あなたはそんなことをしたくて始めたわけではないはずだ。あなたの心に眠る情熱に耳をすませて欲しい。何をしたくて、何に憧れて、何に心を動かされたのか。

「自分は凡才だ」という自覚を負い続けながらトライすることはとても辛いことだ。周囲の目も気になる。地道に頑張る自分がちっぽけに見える。情けない。こんな風には一番なりたくなかったかもしれない。自分が鼻で笑っていたような存在に、自分がなってしまっているかもしれない。でもそこが始まりなのだと知って欲しい。

いまクリエイターと呼ばれている天才側ではなかった95%の人は、そこから始まっている。だから、心配しなくていい。挑戦しない自信たっぷりのクリエイターもどき(失礼)に先はないと述べたが、頑張る凡人にはまだ先がある。上手に活かせば、広い世界が待っていることもある。

だから、自分が凡人だという痛みを受け止める覚悟を持って欲しい周囲からの無理解も、孤立も。自分はひとりぼっちだと思うかもしれないが、95%のクリエイターは同じような痛みと戦っている。だから決してひとりではない。痛みに耐えることさえできれば、仲間がちゃんと世界中にいる。そしてその先も頑張れば開けてくる。

喜んで、努力する凡人であることを受け入れようじゃないか。その勇気一つで、道はきっと開けるから。

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