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やってみたいことがあるなら、今すぐ動き出そう
こんにちは!
北海道美深町を流れる天塩川でカヌー・ボートツーリング、ドリフトボートフィッシングツアーのガイドをしているトヤガクトです。
HPはこちら→https://gac-river-tours.com
今回は「やってみたいことは何歳になっても心の中から消えないから、叶えるために今すぐ動き出したほうが何かとお得だよ」というお話です。
僕は大学生の時は内心「アウトドアガイドになりたいなぁ」「林業関係に進みたいなぁ」と漠然と考えていました。
しかし、周りの声(親、先生、友人たちの動向)を聞いていると、公務員とか大企業に就職したりとか安定した道を進んだほうがいいというものばかり。
さらに、アウトドアガイドは安定しない、林業は危険でキツイなど僕が進もうと考える道はやめておいたほうがいいというネガティブな情報も聞こえてきます。
なので、大学卒業後とりあえず3年間は給料が保証されている「地域おこし協力隊」になりました。私がやった仕事としては主に地域こどもたちへの社会教育系のスポーツ教室や夏休みのこどもキャンプなどでした。
これはこれで、大学時代に学んだことや、自分の課外で行っていたアウトドア活動が役に立ったこともあります。でも仕事を続けていくと、「やっぱり主に外で働く仕事がいいなぁ」と考えるようになります。
地域おこし協力隊時代も外で働くことはありましたが、主にデスクワーク。書類作りや関係各所へ連絡、保護者対応など、こどもを外で遊ばせるため教室を開くのに自分は室内で悶々と仕事をしていたわけです。
そんなこんなで時は過ぎ、地域おこし協力隊の3年間が終り、もう2年私を使っていただき計5年その町に住んで、仕事をしながらやめたいなぁと考えている時期でもありました。
そんな中、大学の先輩から「林業関係の仕事を作るから、南会津に来て林業を覚えて一緒に仕事しない?」とお誘いがありました。
自分としては思ってもみないチャンス。林業で働いてみたいが叶う時が来たのです。社会教育の仕事はやめますと告げ、福島県の南会津町に移住を決断。ついてきてくれる妻には感謝でした。
林業の仕事を覚えるべく、地元の森林組合に就職しました。地元の大先輩たちに厳しくも優しくもある指導で毎日山で仕事をしていました。最初の3ヶ月くらいは体力的にとても辛かったです。
毎日急斜面を歩き、踏ん張っているので、足の裏はずっと痛いし、暑い時期は4Lくらい水分補給しないと熱中症になるほどでした。それでも、やめたいという気持ちにはならず、無事1年過ごすことができました。
大型の仕事は覚え、今度は重機を使った木材の搬出や道作りを覚えたいと思っていました。しかし、2年目の7月の終わりに山での仕事中に枯れ木に当たり、背骨を折る大怪我をしてしまいました。
幸い、下半身麻痺などは一切なく元通りに歩くことはできています。怪我をした時は子どもが生まれて1ヶ月たったときで「これ以上いつ死ぬかわからない仕事は続けられないな」と思い、林業を続けることは諦めました。
じゃあこっからどうする?となるわけですが、とりあえず地域おこし協力隊でお世話になった今住んでいる美深町に戻ろうと決断。
社会教育系の仕事以外に、美深町の観光協会のアウトドアイベントサポートやアウトドアガイド事業者のサポートをしていました。そこでのつながりがあったからこそ美深町に戻ろうと決めたんです。
背骨はほぼ完治し、美深町に戻ってきたらまずは仕事探しです。友達の農家にバイトに行ったり、カヌーガイドのサポートに入ったり、観光協会の仕事を手伝ったりしながら食い繋ぎます。
そんな生活をして2年目の時、いろんなところに行って仕事をするのも面白いけど、この感じのまま仕事を続けても稼げないし、どうしたもんかと思うようになりました。
そこで、自分でカヌーガイドを初めてみようと思ったわけです。最初はお客さんは来ませんが、先輩ガイドにお客さんを振ってもらったりしました。
学生の頃から思っていた「アウトドアガイドになりたい」が叶ったタイミングではありました。しかし、1シーズンやってみてカヌーガイドだけでは到底くえません。
そんな時、先輩ガイドのダウンリバーボートフィッシングツアーを手伝っている時、一人のゲストの方から「戸谷君もフィッシングガイドやってよ」と言われました。
先輩ガイドに出会った時からそのガイドは「ドリフトボートフィッシング」という川下りしながら釣りをするツアーをやっていて、自分もこんなふうになれたらなぁなんで漠然と考えていました。
しかし、自分がガイドをしていて釣れなかったらやだし、魚のいつき場所なんでわからないし・・・とできない理由を考えてはやらないという選択をしていたんです。
「戸谷君もフィッシングガイドやってよ」と連絡が来た時は、正直、あやふやにして誤魔化そうと思いました。しかし、そのゲストからは「絶対にだからね!」と念を押され、やるしかない状況に追い込まれたわけです。
次のシーズン早々に下見を重ね、不安に思いながらもそのゲストは魚を釣りホット一安心。ダウンリバーフィッシングを自分でやる!と決めてからは、他のお客さんの申し込みがあり、誰か一人のために始めたことでも他の誰かに需要のあることなんだなぁと実感しました。
こんな感じで、私がやりたいなぁと思っていたことは遅かれ早かれ結局やることになりました。林業は痛い思いをして諦めましたが、今ではアウトドアガイドとして食えるようになるべく毎日どうしたらいいか考え中です。
あなたも、心の中に秘めていること・昔からやりたいなぁと思っていることがあればえいや!と動き出してみてはいかがでしょうか。
特にまだ20代とかなら取り返しは十分できます。多少の貧乏でも大丈夫です。もっと歳をとって家族を持ったりするとなかなか身動きが取りにくくなります。
今、現在が1番若いので、「もう手遅れだ・・・」なんて諦めずに、前に進んでみましょう。
以上、人類が8億回くらい擦った「今が1番若いんだからつべこべ言わないでさっさと動き出せ」というお話でした。
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