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お客様に向き合うことが一番大切

GWは本社に入り浸りということが確定してドキドキしている"とや"です。
おはようございます。
休み中に仕事するというわけではなく、ちょこっと社内の改造をすることになりました。例の如く、「モノづくりやってるなら自分達で作ろう!」精神でやります。今回は結構ガッツリ改造するのでちょっとした休みでは足りないので、大型連休があって助かりました。
GW明けたらどんなことになったのか報告させていただきますね。いろいろ開始することもあるので準備整えていきます。

先日、「町工場ネットワーク」をテーマに動いているコンサルティング会社の方が話を聞きたいと来社されました。
私たちの活動が外部から見ると町工場を集めたり、繋がって何かをしているように見えるそうで、町工場活性の本質を聞きたいということでした。
コロナ前?後?どちらかわからないですがいろんなところで
町工場の繋がりで仕事を増やすには?というようなテーマでセミナーがあったり、動いている方々がいらっしゃったりしていますね。
以前、私も商工会議所さんでそのテーマについてお話しさせていただいたことがありました。

ここからは私の持論なので良いとか悪いとかではなく自分の経験から出ている答えをお話しです。町工場を元気に!という目的で動いている方々はそれぞれの考え、哲学があると思いますのでそんな考えなのねーくらいで流してもらえればと思います。

「町工場の繋がり」から必ずと言って良いほど出てくるキーワード

①オープンファクトリー
②町工場連携
③共同受注

この3つです。コロナが明けてからこういう活動はほんと活発になってきているなぁと思っています。
創業当時、マチココもこの3つに取り組もうとしたことがありました。
しかし、コロナになって全てできなくなり、色々考えることになります。
「町工場活性の本質は何か?」
その時に自分の中で出てきた答えは「町工場を儲けさせること」でした。

儲からないと会社が回らない
儲からないとそこにいる人が面白いと思わない
儲からないとそこにいきたいと思う人も出てこない

極論これだなぁと。オープンファクトリーで工場を魅せるというのも活性の一つの手段だと思っていました。ある時、自分が魅せる側になった時を想像してみたんですね。前職の時にもそんな取り組みをしていたので今の自分の会社と比較して違いを考えてみました。
その時に私が思ったのは
「会社に余裕がないとそんなことやってられない」
会社が儲かっている状況じゃないとできないと思いました。営業目的でやるにせよ、人材に繋げることを目的にするにせよ、そこに賭けた分のメリットが自社にあるのか?と考えた時にマチココにはまだそれだけの力がないと思いました。
参加する人の側になって考えてみた時に工場側の目的が伝わるのか?というもの考えました。
私も親なので子供たちをそこに連れて行こうと思う時ってどんな時かなぁと想像したら「なんかワークショップで作れるらしいから行こう」ってなると
思いました。そこに行って町工場という空間を体感することはあると思いますが機械を見るだけでは何もわからないだろうし、多分「作れてよかったねぇ」で終わるなって思ったんです。(私だからかもしれません・・・)

コロナもあり、余裕なんて一つもない中で自分達の会社の目的(企業理念)にいち早く辿り着くために何をすべきかを考えたときにそれをやっている場合ではない。。。という答えになり、まずは自分達の本質的な課題をクリアしなければ!と思いました。マチココは町工場を活性する!という一言だけで創業した会社ですので町工場の課題を考えたんですね。

町工場の本質的な課題って

・「より良い技術をより安く」を求められる
・人材不足
・技術継承ができない
この3つが約10年前から言われています。

その課題をクリアするにはどうしたら良いのか?
私が出した答えは「町工場を儲けさせること」。そしてそのためにはどうしたら良いのか?を考えに考えたことがマチココの今の事業に繋がります。
プロジェクトマネージャーの役割を担い、
お客様・町工場・自社が三法よしになる仕事に取り組んでいます。
私たちが企画段階からお客様のモノづくりに入らせていただくことで技術提案や発想提案ができ、そこから新しいモノが生まれる。そうすることでお客様が儲かる商品が生み出されます。企画段階から技術者と入ることで価格にも合わせた動きができるため町工場も儲かる流れができていきます。
そうしてモノづくりする中で3社にとってやりがいあるプロジェクトを動かしていきます。

町工場の連携についても質問されました。

「どう思われますか?」と。連携することは良いことだと思います。
しかし、そこには責任持ってその連携を取りまとめられる人が必要だと思っています。
いろんな技術を集めて連携すれば依頼者さんにとってメリットだと言ってグループを作られる方をたくさんみてきました。
私が知る限りですが取りまとめ役がいないためにうまく行ってないケースがほんと多いです。共同受注にも言えることですが、

・品質などの問題が発生した時のシミュレーションをされているのか
・お客様にとって困っていることが本当に解決されるのか

うまくいかない場合のシミュレーションをした上で運営すべきかと思います
マチココは共同受注やグループといったチームを作っていません。
なぜならうまくいかない場合が発生した時に一番迷惑をかけてしまうのは
お客様だからです。そうなると本末転倒です。
私たちはお客様のプロジェクトに必要な技術者をプロジェクト毎に招集してモノづくりをする、プロジェクトが終了したら一旦解散。そうしています。
また、依頼する技術者は誰でも良いわけではなく、お客様のプロジェクトに向けて一緒にチャレンジしてくれる技術者と定義しています。
お客様が求められるのはここだと思っていて、本気で取り組んでくれる技術者を集めてほしい実際に言われたことがあります。

製造業が皆困っているのか?

町工場活性という言葉はほんとよく耳にするようになりました。
ここ数年で製造業、町工場がかなりクローズアップされているのではないでしょうか。私たちもそのためにいろんな取り組みをしてきました。
その中で最近思ったことがあります。
「本当に製造業が皆、困っているのか?」
答えはNOです。きちんと儲けを出し、人材も確保できている企業はたくさんあります。製造業という括りでみんな一緒にされている気もします。
困っている企業との違いは?
今の所の私の答えは2つです。
「ニーズをキャッチして自社の技術できちんと答える」
「きちんと儲けて魅力ある会社にしている」

多くの製造業がある中でコツコツと地道にやっている会社さんはたくさんあって、公に何かをするのではなく毎日お客様と向き合っているのではないかなぁと思います。

これはとても大切なことで、企業としては当たり前のこと。
しかし、真新しいものに振り回されてしまうと見失ってしまいがちになるのではないかなぁと。

今回のご訪問で自分自身もいろいろ考えることがあり、気づきがありました。ご縁に感謝します。

今日もお客様に向き合って自分達の最善を尽くして仕事させていただきます。



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