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初めて涙を見た日

目次

1️⃣  最初から家事は分担していない

2️⃣  不妊治療

3️⃣ ごめんね

4️⃣  その後…


1️⃣   最初から家事は分担していない

今でこそ嫁さんとの休日がズレている所為もあり
月曜日に主夫をしている訳なんですけど

結婚当初は家事は嫁さんに任せっきりでした
そう、家事は女性がやるもんだと
当時は思っていました。

洗濯物だって自分のだけではなく
2人分…嫁さんの洗濯物干すの恥ずかしかった
ですし。

でも、そんな考えが吹き飛ぶ出来事がありました。


2️⃣   不妊治療

元々僕が他県の人間だったのもあり
嫁さんとの付き合いたい一心で県を跨ぎ
新しい職場に就き始めたのもあり

収入は安定していませんでした…
なので子作りも収入が安定してから
と考えていました

そう考えているうちに月日が経ち…
そろそろと思った時、お互い歳を取ったのも
あるのか

なかなか子供を授かる事が出来ませんでした。

それから嫁さんが不妊治療の為に病院に
行ってくれました。

そこでわかったのはまず「子宮筋腫を取りましょう」と先生に言われ、入院する事になりました

嫁さんが入院している間、全ての家事をやらないといけなくなりました
まぁ当然ですよね(笑)

1人で家事をやる大変さが分かった時でも
あったのかなと、今でも思ってます

病院で洗濯するのはお金かかりますし
嫁さんの病室までお見舞いもかねて
洗濯物を回収し、夜のうちに自分の分と一緒に
洗濯し、部屋干し…

それが終わってから自分の分の夕食を作り
朝は朝食を作り、出勤、病院へ行き
洗濯物を回収…

暫くはその繰り返し、大変さが身に沁みました。

子宮筋腫の手術が無事に終わり
病室へ…まだ麻酔がかかっている嫁さんの
手を握り起きるまで待っていました。

それから人工授精をかなりやりましたが
授かる事は出来ず…
体外受精を行うことになりました。

3️⃣  ごめんね。

体外受精を行なったのは2回…
1回目は医師の方がちゃんと卵を取る事が
出来ず…
それでもしっかりと費用は取っていくから
そこは腹立ちます(汗)

2回目は卵を取ることに成功し
受精させる事に…
その後胚移植。

医師からは「お子さん出来ますよ」と言われ
2人で楽しみにしていました。

数日経ち妊娠判定の為病院へ…
ちゃんと着床されていなかったのか
妊娠する事は出来ませんでした。

「ごめんね」と嫁さんが泣いていました

初めて見る、自分の愛する人の涙

気の利いた言葉が浮かばず

ただ、ただ、抱きしめる事しか出来ませんでした。

頑張ってきたのに

楽しみにしていたのに

辛いよね

「ごめんね」はこちらの方

何も気の利いた言葉かけることも出来ずに

ごめんね…

4️⃣  その後…

2人で泣いたあの日から子供が欲しいとは
言わなくなりました。

あの日を境に家事を分担するように
なりました

理由は家事の大変さが分かったので
嫁さんだけに負担をかけさせたくない

その気持ちが強くなったからです。

今では仕事の休みがズレた事もあり
週一で主夫の日、その日だけ全ての家事を
やる事になりました。

錆びついた元調理師の腕を磨く良い機会と
捉えてます(笑)

メニューが偏りすぎているので
もうちょっとレパートリー増やさないとね。


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