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昭和のサラリーマンの生態は毒親そのもの

昨日から、「パパと呼ばないで」という1972年放送のホームドラマをアマプラで視聴している。

第三話と四話を見た。

  • ほとんどのシーンで、飲酒か喫煙、もしくはその両方

  • 魚を残す子供に対して、無理やり食べさせようとする

  • 魚の代わりに卵を用意してあげようとすると、「甘やかすとつけあがるから」と言って魚を食べることを強要する

  • 子供がそれでも魚を食べないと、平手打ちする

  • 二十歳を越えた娘に対しても、親父が平手打ちをする

  • 子供が高熱を出していても、会社帰りに麻雀、からの居酒屋、からのはしご酒で、全然父親が帰宅しない

  • 飲んでへべれけになりながらお店の女の子にしつこくする客


見れば見るほど、飲酒や喫煙、麻雀と平手打ちの暴力シーンが出てくる。昭和の時代では、これがホームドラマで人気があったというのだから、なんと野蛮だったのだろうかと思った。

ドラマの石油会社は地下鉄二重橋駅付近。うちの父親もその近辺でサラリーマンをしていた。そして、毎晩飲んで帰ってきた。麻雀で持ち金を全てすってしまって、母親に「7万円用意しておけ!」と電話をかけてきて、母親が泣き崩れたこともあった。

会社の同僚と退勤後もつるんでいたのがとても不思議だったが、この時代は、サラリーマンになっても学生のノリで同僚と付き合っていた、ということもわかった。これで、「男ってのは」とか「親ってのは」とか言ってる。アホか。今の時代は、定時で上がって家に直帰して、子育てを手伝うんだよ。

「甘やかすとつけあがる」とかいって嫌いなものを無理に食べさせようとしたり、それでも抵抗をすると平手打ちにしたり、というのは、私の子供時代にもあった。やっていた親としては、これで普通だったのだろう。だって、これが普通の時代だったのだから。

主人公の同僚が身につけているネクタイの柄、うちの父親も同じような柄のネクタイをしていた。当時のサラリーマンで人気の柄だったのだろうか。

このドラマでは、同居している他人が子供の世話を焼くところが救いである。しかし、核家族で同じ親子関係であったら、子供にとっては地獄だな。うちがそうだった。

子役の杉田かおるの表情が暗い。問題のある家庭の子供には適役。うちの子供が6歳の頃は、あんな表情したことがないから、私は毒親育ちだが、子供にとっては多分問題のある家庭ではない。

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