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アル中モラ父vs自己愛母と毒妹③一家のヒーロである私から毒両親に最大級の復讐をした話

私の両親は、田舎の高卒である。学歴コンプレクスで拗らせまくっている。都会育ちの私が自分たちを差し置いて大学に進学したのも、本心では気に入らない。私が勉強するように差し向け、成績の良い私を周囲へのマウント取りのために利用していた親であったのに。何かにつけ子供が自分たちを超えることが、許せない人たちなのだ。

私の母親は、私の結婚披露宴を、長年の因縁の相手であるアル中でモラハラの父との対決の場として利用した。

父に勝利した母は、意気揚々として、あからさまに父を見下すようになった。年老いた父は、若かった頃のようにモラハラ気質を大爆発させて母と戦うようなことはしなくなっていた。

私の両親は、私の結婚を喜んでいた(と思っていた)。

私は、超絶仲の悪い両親を反面教師にして、虎視眈々と、普通の家庭を築けそうな良い相手を探していた。そして、一発で探し当てることができたのだから。当然、両親も喜んでいる、と思っていた。

しかし、私は、結婚後も両親からの不穏なメッセージを受け続けることになる。

結論から言うと、私の結婚は、私の両親の学歴コンプレクスを刺激してしまったのだ。

なぜなら、夫もそうだが、その両親やその兄弟親類は、学者や医者など社会的地位の高い人たちばかりであったからだ。

学歴コンプレクスを拗らせていると、「そういう高学歴の人ほど意地悪だ!」と、偏見まみれの嫉妬で狂ったセリフを吐くことがある。

しかし、義両親は、田舎者で高卒両親の娘である私に対して、関わりすぎることなく、突き放すこともなく、自由にさせてくれている。私と義両親との間に、当時も今も揉め事はない。良い義両親にも恵まれた、と思っている。

ある時、母が「お前があちら(夫の実家)に行って、何の話をするの?」と真顔で聞いてきた。

一瞬意味がわからなかった。しかし、質問の真相はこういうことだ。

「低学歴の自分たちの子供であるお前みたいな人間が、社会的に立派なあちらの家の人と何の会話をしているのか?お前みたいな人間が、あちらの家の人とできる話なんてないだろう?」

ということだ。

実の親でも、娘に対してこんなに失礼なことよく言えるな!と憤慨した。しかし、感情を無にして「普通の話をしているだけだよ」と答えた。夫の両親に会った時、私は無理をしていない。本当に、普通に話をしているだけだ。

あなたたちと一緒にするな!私を無用に下げるな!!と心の中で罵ってやった

さらにある時、夫がお世話になった教授の話を実家でした時のこと。その教授はとてもにこやかな人柄で学生から慕われていた。実際に、私もお会いしたことがあり、お話が楽しく、にこやかな先生だった。当然、学生の結婚式に呼ばれることも多く、その先生が呼ばれた結婚式のカップルは、一組も離婚をしていない、とのことだった。何気なく、その話を実家でした。

すると、それを聞いていた父が、突然腹を立てて烈火の如く言い放った。

「その教授は、自分のその話をすることで、自分は人望のある人間だ!ということを主張しているだけなんだ!!!!!」と。

びっくり仰天した。その剣幕にも、その解釈にも。学歴コンプレクスを拗らせて、なんと歪んだものの考え方をするのだろうか、と恐ろしかった。私はただ、にこやかな先生の話をしただけだったのに。

父のことを、恐ろしい人間だな、と思った。

この話のついでに。

モラハラDV夫と結婚した毒妹は、子供を産んだ後に離婚して実家に戻ってきて、父親と折り合いが悪く、うつ病になった。

一方、私は、一人子供にも恵まれ、海外に移住し、飄々と結婚生活を続けている。

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私は後年、いよいよ自分の精神がもたなくなり、両親と絶縁する直前に、カウンセリングにお世話になった。

私は、アダルトチルドレンの中でも、ヒーロータイプであったことは自覚していた。

私が勉強を頑張れば、母親の機嫌が良くなり、家庭の状況が良くなると思っていた。母親にも良い成績を強要された。実際に、家庭不和の薬として効き目があったと実感している。

私としては、その延長にこの結婚があった。つまり、一家のヒーローとして良い結婚をしたのだから、両親も喜ぶと思った。しかし、何だか違う。その違和感のことをカウンセラーに話した。

カウンセラーの見立ては、こうだ。

あなたの両親にとって、あなたと優秀な家系の男性との結婚は、学歴コンプレクスを持つ両親に対する最大級の復讐だったのです、とのことだ。

言われてみれば、確かに納得できる。

私は、良かれと思った自分の結婚により、期せずして、学歴コンプレクスで拗らせまくっている毒両親をコテンパンに叩きのめしたのだった。

どうりで、喜ばれるはずもない。まして、こんな親とは分かり合えることもないのだった。

カウンセラーにこのカラクリに気づかせてもらった時、結婚から18年も経過していた。

私は、鈍感なのだろうか?それとも、親子問題は非常にわかりにくいと言うことなのだろうか。


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