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投資:個人投資家の分散投資の限界

ちょっと勉強の息抜きに記事でも書いてみますか。久しぶりの投稿になります。年初来、なかなか有価証券の投資家にとっては厳しい状況が続いていますね。

米国のインフレ懸念
オミクロン株がなんだかんだ言って気になっている
ウクライナvsロシア
これに付随して欧州のエネルギー不安
中国減速懸念

そしてその根底にはそもそも「ここまで上がりすぎだったよね」というトーン。人によっては調整するきっかけが欲しかっただけ、なんていう人もいるでしょう。

見立ては裏表で、上記を材料視したとみてもいいですし、テクニカル的な調整だとみてもいいんだと思います。どちらも間違いではないですね。

分散投資すれば下落が抑えられる

まだまだショックというにはインパクト小さいと思いますが、米国株で最高値から-10%台の下落でしょうか(正確に計算していないのであしからず)。

レバレッジで一極集中させていた人なんかは結構これでも厳しい下落のようですが、さすれば最大下落率が-30%を超えたコロナの時などはとても耐えられないのでは・・・(あのときはテクノロジーセクターが堅調で、ナスダックの下落がさほど大きくなかったのも、はやりのレバナスなんかにはトラップですね)

こんな時こそ、やっぱり分散させといたほうがよいよねぇという話になります。当方のポートフォリオ、この年初来の下落幅は最大で-2%以下です。60%以上が株だということを踏まえると結構優秀だなぁと思っています。

実は米株はアクティブがいまいちなのであまり回復せず、先進国もまだ途上なのですが、日本の個別株と為替やインフレヘッジ用の金などが防衛し、その後の早期回復に寄与しています。日本株はこれまで足を引っ張る局面もありましたが、ここにきてバリュー株が復調傾向にあるみたいです。

率直にいって素人が相場を読んだり、割安・割高を厳密に判断するのは不可能など思っているので、こんな風に分散をきかせつつ、エントリータイミングやちょっとしたポジションのティルト程度にしておくのが、安定運用においてはやはり正解だと感じています。

分散投資を難しくする理由

さて、そんな分散投資ですが、世の中では、個人投資家においてはあまり浸透していなくて、株指数などに投資しておけばよいという考え方が広がっているようにおもえます。

一つ目の理由は「株指数へ投資しておけば分散投資になるから」という考え方。自分の資産が半分になる局面があっても気にしないでいられるなら、ある程度正解ですが、正解は「全世界株(いわゆるオルカン)」でしょうね。特定国への投資について数十年の超長期でパラダイムシフト(=右肩上がりの終焉)がおこらないという保証は持てないと思っています。

全世界ならその時には構成比率が動くので、かなり分散はきいていると思います。ただし、株しか入っていない以上、不況時にはやっぱり大幅下落します。少なくとも年初来の下落程度で少しでも不安になったのであれば、投資手法を変えた方がいいように思えます。

もうひとつ目の理由が厄介で、分散投資をロジカルに個人投資家がおこなうのは意外に難しいことです。ソーシャルレンディングや外為(人によってはFX)と有価証券を取り入れると、厳密に分散投資して管理するためには、複数の口座のポジションを統合管理する必要があるのですが、そのような個人向けのツールが見つかりません。

ましてや、保有資産それぞれのリスク・リターンや統合したポートフォリオのリスク・リターンやシャープレシオなどを計測する方法もありません。テクノロジー的には絶対できるはずなのですが。。

当方もエクセルを活用してポジション管理をしているのですが、精緻な管理とは程遠く、日々の値動きを見ながら何となく動かしているにすぎません。

ポジションを統合管理できるツールが必要に

もちろん株一本足が皆にとって間違いというわけではないのですが、Twitterで活躍されている人はともかくとして、ほとんどの人にとって一生をかけて投資するには株式は値動きが大きすぎると思っています。

日本の個人投資家の選択肢をふやし、リテラシーを高めるにはそのようなツールが普及するといいと思うのですが、いまのところ、少なくとも日本はロジカルな分散投資がしづらい国だなと感じていますね。。

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