心にしみるスタバのソイラテ物語
あなたは、夢を追ったことありますか?
歌手とかダンサーとか俳優とかキラキラした世界に
憧れる人がいっぱいいます。
東京という大都会の街のあかりは、
ドリーマーたちが灯しているあかりかもしれません。
でも、とっても孤独でとってもやるせない夜が
やってくることがあります。人間は、さびしいと
死にます。心が飢えていると本当に
誰かの優しさが欲しくなります。
僕も夢を追っていました。
一人で東京に出て行って路上シンガーを
していました。渋谷の雑踏の中を
歩いていました。いつか夢が叶うと信じて・・・・
お金もなかった。
恋人もいなかった。
先も全く見えなかった。
さびしくて死にそうな夜
ぼくは、渋谷公園通りのスタバに
寄りました。
茶髪でジーパンビリビリの路上シンガーに店員さんは、やさしく笑ってくれました。
クリスマスソングが流れる店内は、あったかい空気に包まれていました。
僕は、ソイラテのあったかいやつください。と注文しました。
清潔感あふれる男性の店員さんは、サイズはどうなさいますか?
と僕に聞きました。
小さいサイズを注文しました。ソイカードをもらって、列に並びました。
僕の前ではカップルや女子高生が、ゲラゲラ笑いながら待っています。
僕は、何かここでは浮いているように感じました。
「ソイラテホット、お待たせしました。」と店員さんが袋を渡してくれました。
「ありがとうございました。気をつけて行ってらっしゃいませ」と店員さんは、満面の笑みでぼくに接してくれました。彼の普通の一言が、僕の体の中心にじわーっと心に染み込みました。こんな嬉しい気持ちは、はじめてでした。
東京に一人で夢を描いて戦って、うまくいかなくて、さびしくて、
僕の心は、からっからに乾いていました。
そこに店員さんのあったかい笑顔に満たされました。
僕は、スタバを出て公園通りを軽い足取りで降りていきました。
ギターケースの取っ手をギュッと握りしめて涙をこらえました。
クリスマスのネオンで輝く渋谷駅がにじんで見えました。
ソイラテを飲むたびに、あの日のあたたかさが、沁みてきます。
つらすぎる夜に注がれた愛のシズクでした。
店員さんのくれた笑顔とありがとうございますの一言だけで幸せになれました。
僕は、そのとき接客の大切さを学んだ気がします。治療院も同じだと思います。
先生の何気ない一言や表情が、つらすぎる患者さんの孤独な心に沁みこんで行きます。
人は人に支えらえて生きています。今日も誰かを支えよう。
誰かが必死に生きている。そうゆう人の支えになろう。
あなたの1日にささやかな喜びがありますように!
疲れたら、あったかいカフェに寄ってみてください。
気をつけて行ってらっしゃい。
さびしいとソイラテを飲んで心と体をあっためるドリーマー日比大介