頭痛薬の種類(市販薬)
はじめに
ひとたび始まってしまうと仕事にもプライベートにも大きな影響を及ぼしかねない頭痛。痛みの程度も、場所も、痛みへの耐性も違いますし個人差もあります。しかも見えない痛みなので厄介です。一言に頭痛といっても様々な症状があります。
大きく分けて偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3種類に分類できます。
このうち偏頭痛と群発頭痛は通常の痛み止めでは対処が難しいため病院や薬にたよる方が多いです。偏頭痛は、吐き気やめまいを伴うこともあり、寝込んでしまう場合もあり、一度病院で検査を受けてみるのが安心でしょう。
病院に行ってMRIを受けて脳に異常はないが、、偏頭痛や群発頭痛、緊張型頭痛と診断された場合は、病院で処方された薬をまず飲むことを推奨いたします。そこまで痛みがひどくない場合は、今回説明する市販薬を試すのもいいでしょう。ちなみに日だまりショットを受ける頭痛患者さんで一番愛用している頭痛薬は、イブクイックです。患者さんたちに聞いたところ、薬剤師の許可なしに購入することができて効果が早いからです。次にロキソニンとバファリンと続きます。
また頭痛セラピー「日だまりショット」を受けると、頭痛薬が効くようになったという声がとても多いです。もちろん全く頭痛がなくなるのがベストですが、人生いろいろありますので、大きなイベントの前などストレスの強くかかったときは、頭痛になるものです。緊急のときは、あなたに一番合う頭痛薬を飲んで頭痛を止めてしっかり睡眠をとって、生活して行きましょう。頭痛薬で痛みを止めることで、気持ち(緊張)も和らぐので頭痛の改善スピードもアップします。
市販薬について
市販の頭痛薬の販売ランキング1位〜3位(amazon 2023年4月現在)価格は、amazon購入場合
第1位 ロキソプロフェンナトリウム製剤(ロキソニンSなど)
医療用医薬品として1986年に登場したロキソニン、その安全性と効果の高さから、あっという間に頭痛薬のトップに躍り出ました。発売から約30年が経過した現在でも、ジェネリックを含めて圧倒的なシェアを誇っています。『頭痛・生理痛・歯痛に早くよく効く』と代名詞にあるように、痛み止めとしての効果が高いです。しかし、胃への負担が軽いものの、肝臓への負担があることから一般用医薬品として販売されるまでに時間がかかりました。再試験によって問題なしということになり「ロキソニンS」として2011年に一般用医薬品として販売が開始されました。それから5年、各社がロキソプロフェンを使用した製品が販売されるようになりました。2016年に速さ・効き目・やさしさを追求したロキソニンSプレミアムが発売されました。効果は高いですが、強い薬ですので眠気が出ることがあります。整形外科で処方されるロキソニンテープも有名です。
第2位 非ピリン系鎮痛剤(イブプロフェン、アセトアミノフェンなど)
頭痛を感じる原因物質であるプロスタグランジン(PG)の産生を抑えることで頭痛を抑える頭痛薬(ロキソニンも同じ)。このPGは胃粘膜の保護作用を兼ねているため、服用すると少なからず胃に負担がかかります。胃の負担を軽くするために必ず食後に服用しましょう。非ピリン系鎮痛剤の中でアセトアミノフェンは作用するポイントが違います。PGの産生を抑える作用はほとんどないため、抗炎症作用はとても弱いですが胃の負担が極めて軽いという特徴があります。
中枢神経に効くアリルイソプロピルアセチル無水カフェインが入っており、鎮痛作用や解熱作用が働くので、子供のインフルエンザによる発熱時の解熱剤としても使用されています。体への吸収を早めて胃の粘膜も保護する成分を配合したものや、痛み止め成分やカフェインを追加することで頭痛に対する効果を高めたものなど様々なタイプが発売されています。鎮痛成分も近年は増量されてきて、より効果的になってきています。イブクイックが有名です。錠剤が早く溶けるために効き目が早い。
第3位 ピリン系鎮痛剤(イソプロピルアンチピリン配合剤)
ピリン系の鎮痛剤というと、頭痛薬としての効果は高いものの強い副作用があるイメージを持たれがちです。しかし、市販薬に使用されているピリン系の鎮痛成分はイソプロピルアンチピリンだけで、これはピリン系成分の中でも特に安全性の高いものとなっています。しかしアレルギー体質の人には問題となる傾向があり、その服用には十分注意が必要です。「痛くなったらすぐセデス」が有名で、鎮痛作用の強いイソプロピルアンチピリンをはじめ4種類の成分を配合することにより、強い頭痛にもすぐれた鎮痛効果をあらわします。小型の服用しやすい錠剤で速く効きしかも効果が持続すると言われている。
他の人気の頭痛薬
他にも頭痛薬はたくさんあります。以下は、日だまり整体院にこられる頭痛患者さんが服用している情報をもとに選びました。だんとつ、イブかバファリン、ロキソニンですね。しかし、初めての購入の方は、一度、ドラッグストアなどに行って選びましょう。選ぶのに困ったら最寄りの薬局で薬剤師さんに症状を相談しながら選んでみるのがいいでしょう。(頭痛薬の写真をクリックするとamazonのページに移動します。)
頭痛薬の選び方
頭痛薬の選び方は、飲んでみないと実際に効くかどうかわかりません。まずは、ランキングの上の方から順番に試してみるといいでしょう。色々飲んでみて効果と副作用と量を調整しましょう。自分はどんな時に頭痛になる傾向があるか?を把握して、
その前後に服用するなど自分流の服用ペースを編み出しましょう。
成分を見てアレルギー体質の方や妊娠中の方などは服用を担当の医師に確認してから飲むようにしましょう。体質的に薬や注射が敏感に効く方は、2錠を1錠にしたり調整するといいです。服用後、頭痛薬は胃や肝臓に負担がかかるので、胃が痛くなったり、気持ち悪くなる可能性を持っています。また眠くなるタイプのものは、仕事中運転中は避けた方がいいでしょう。偏頭痛の方は、頭痛がくる予兆を感じる場合が多いです。痛くなりそう、痛くなったらすぐにイブを飲むという対処が一番効果的です。頭痛薬は、根本的に頭痛をなくす方法ではないので服用量に気をつけましょう。
頭痛薬を飲む場合の注意点
市販の頭痛薬を服用する際は次のことに注意しましょう。
○ 痛み始めたらすぐ飲む
頭痛薬を服用するタイミングは痛みはじめたときが最も効果的です。「お!来る!」という予感がしたり、痛みを感じたらすぐに服用しましょう。外出する時も頭痛薬を持ち歩いておくと良いでしょう。
○用法用量を必ず守る
頭痛の痛みが強いからといって決まった服用量以上の薬を飲むと、副作用が出るリスクが一気に高くなります。用法用量は必ず守って服用しましょう。薬物乱用性頭痛が出てくる可能性もあり摂取過多には気をつけましょう。
○ アルコールを摂取した時は服用NG
体内にアルコールが残っている状態で頭痛薬を服用すると、成分が必要以上に増強されたり、副作用が出やすくなります。飲酒する前や直後に頭痛薬を服用することは必ず避け、アルコールがある程度体内で分解されてから服用するようにしてください。
最後に
頭痛薬は、痛みを感じる成分をシャットアウトして痛みを感じさせなくするものです。頭痛で頭が痛ければ仕事も生活もできません。大事な時は、飲むようにしましょう。しかし、毎日頭痛薬を飲んでいるというような重症な方は、あくまで薬なので、飲み過ぎれば逆に頭痛が慢性的にでる状態(薬物乱用性頭痛)になってしまいます。本気で頭痛を治したいと思う方は、頭痛の根本原因を治療することをオススメします。