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【子育て楽しくなあれ】 バギーを愛する私が塗り変えたい!ママが自由にランニングすることさえもためらう時代を。

TowaStelaは子育てをしているママパパが、世の中の常識に縛られることなく、自分の心の中にある正解を見つけてほしいと願う会社です。
 
走ることが好きで、現在はランニング用バギーに子どもを乗せて一緒に走る「バギーラン」を日本にも広める活動に取り組んでいる土屋みなみさん。
 
「母親なのに自分の好きなことをして良いのか悩んだこともあった」と語る土屋さんの言葉から、ママパパが自分らしくいられるためのヒントが見えてきました。


(プロフィール)土屋みなみ さん 3歳1歳の2児の母。2022年9月東京都調布市にてバギーランを体験できる「バギーランステーション」をオープンし、走ることを愛するママパパへ向けたバギーランの普及活動に取り組んでいる。

ー早速ですが、「走ること」への思い入れについて教えてください。

子どもが生まれる前は、100km以上を走るウルトラマラソンに3回出場し、118km20代女子の部で優勝した経験があります。
 
12時間走りっぱなしの過酷なレースでの優勝を目指し、厳しいトレーニングに取り組んだ時期もありましたが、ゆったりと自然を感じられるところもマラソンの魅力だと思っています。
 
日々トレーニングを続けながら、旅行気分で海や山を満喫できるマラソン大会に参加することも楽しんでいました。

ー12時間も走り続けるのは、本当に好きじゃないとできないですね!妊娠がわかってからは走ることから遠ざかったのでしょうか?
 
子どもを授かったことはすごく嬉しかったです。
一方で今までのようにトレーニングができなくなることで、これまで積み上げてきたものがゼロに戻ってしまうような、複雑な気持ちもありました。
 
産後いつから走れるのか調べたり、走れない期間もこの大会に出たいな…と考えたりしていました。
 
ーバギーランと出会ったのはその頃でしょうか?

妊娠中に「産後 ランニング」と検索して、バギーランの存在を初めて知りました。実は夫と出会ったのもランニングのイベントで、夫婦ともに走ることが好きなので、これなら子どもと一緒に3人で走れる!と楽しみになりましたね。
 
ただバギーランについて詳しく調べようとしたのですが、当然身近に聞ける人はおらず、ネットにも情報がほとんどない。買う前に体験できるところもない…。圧倒的に情報が足りていないと感じました。

ーバギーランは日本ではまだまだ知られていない活動ですよね。今では土屋さんはバギーランを広める活動をされていますが、最初はどんなことをしたのでしょうか?
 
SNSでバギーランをしている人を探し、DMを送りました。身近に楽しんでいる人がいないからこそ、繋がれたらいいなと「バギーランについて語る会」をオンラインで開催したんです。
 
最初は3、4人集まったらいいなと思っていましたが、初回は10人も参加してくれました。その後はランニング用バギーを購入前の方にも、興味を持って参加してもらえるようになり、今までに15回以上開催しています。
 

「バギーランについて語る会 」オンラインの様子

ー情報が足りていないと感じた問題意識から、バギーランを広める活動が始まったのですね!そこまで行動できたのはどうしてでしょう?

私自身、バギーランにはとても救われたんです。
走ることは自分らしさを取り戻せる大切な時間です。でも育休中の今しか、どっぷり子どもと一緒にいられないのに、その期間に子どもを預けて走りにいくのには抵抗があって…

走るのも大切だけど、子どもとの時間も大切にしたかったんです。子育ても自分の趣味もどっちも楽しみたい、それを叶えるのがバギーランだったんです。
 
ー子育てが理由で、好きなことをあきらめなければいけない。その思いを良い意味で覆してくれたのがバギーランだったのですね。

自分と同じように、走ることが好きだけどあきらめなければいけないと思っている人たちは他にもいると思いました。

だからこそ、日本で唯一バギーランを体験できる都内のスポットが閉館になってしまったことには強い危機感を覚えたんです。

そこで2022年の9月、東京都調布市にラン用バギーを一挙に体験できる「バギーランステーション」をオープンしました。「バギーランについて語る会」に参加してくれた人たちの中から、一緒に広めたいと運営に携わってくれている人もいます。

ーバギーランと出会ってから、語る会の開催、バギーランステーションのオープンと次々に行動へ移していてすごいですね!
 
「バギーランについて語る会」をエアバギーのメーカーの方が偶然見つけてくださって、参加してくれたことがありました。そのメーカーさんからも、今回バギーランステーションのオープンにあたってご協力いただくことができました。

私は自分の性格を慎重派だと思っています。だからやりたいことを一歩踏み出すのは、働き方を変える大きな覚悟が必要でした。

新卒からずっと1社で働いてきて、転職もしたことがなかったので失敗したらどうしよう?向いてなかったらどうしよう?週3で働きながら活動するのは中途半端?そんな覚悟では成功しないのでは?とさまざまな葛藤がありました。

ですが、最終的には今は「働き方の自由研究」の時期だと思って色々試してみよう!と思いました。

一度決めたらやり抜かねばならない!変えちゃいけない!とは思わないで、こうやってみたらどうかな?これ、やってみて自分は楽しかったかな?どんな気持ちだったかな?そんなことを一つずつ味わいながら、自分に合う生き方や働き方を模索しています。

ーバギーランについては知識が全然なかったのですが、土屋さんの熱意に触れてすごく興味が湧いてきました。バギーランの魅力について改めて教えてください。
 
子育ても趣味もどちらも全力で楽しむことができることです。
子育て中に自分のやりたいことをやっていいのか...子どもを預けてまで趣味を優先していいのかとどうしても後ろめたい気持ちになってしまう方もいると思います。
 
でも、バギーランなら子どもと一緒に走ることができるので「一時保育や誰かに預けたときに泣いてないかな」と心配にならずに運動することができます。
 
また、子どもが小さいときは部屋に篭もりがちですが、外の空気を吸うことができるのもいいですね。「風が気持ちいいね〜」と赤ちゃんと笑い合って、自分自身が笑顔でいることができるので、家庭内も明るくなっているなと感じています。

バギーラン中に気持ちよく寝てしまったお子さん 

ー日本では見慣れないバギーランは、安全性が大丈夫なのか気になります。
その点はいかがでしょうか。
 

まずは、必ずラン用バギーを使用してほしいです。ラン用バギーは前輪が固定されているなど、一般的なベビーカーとは全く別の作り方をされています。 自転車と同じエアタイヤなので、タイヤの空気が入っているか、ブレーキがきちんとかかるのか確認も行います。 日本ではまだまだ見慣れないので不安になるかもしれませんが、ラン用バギーは、サスペンションが効いていて振動が吸収されるようになっています。子どもも振動が心地良いのかすやすやと寝ていることが多いですね。

ーすでにたくさんの行動を起こしている土屋さんですが、これから取り組んでいきたいことがあれば教えてください。
 
日本の住環境に合うラン用バギーを開発したいです!
日本は海外と比べて道路も家も狭く、市販されているラン用バギーだと大きすぎるんですよね。
 
多くの人は一般的なベビーカーを買って、さらにラン用バギーも買うことになるので、もちろん安全性を保ちながらではありますが、日本の生活に合うサイズのラン用バギーを開発して必要な人にもっと届けて行きたいです。
 

ー私たちTowaStelaは「いちばん子育ての楽しい時代をつくる」という理念を掲げています。バギーランの活動にチャレンジしている土屋さんが考える子育てを楽しくするコツや考え方があればぜひ、教えてください。
 
自分を大切にすることだと思います。
「母親たるもの自分を犠牲にしてでも子どもを優先しないといけない」という考え方は違うと感じています。

ママになると、自分の好きなことすら忘れてしまいがちですが自分が笑顔で過ごしているからこそ、子供も笑顔になれると思っています。だから私は、大好きな「走る」ことを子育て中でも罪悪感なく楽しめるバギーランの活動をしています。
 
ー 自分らしく過ごせているかが大切ですよね。土屋さんも子育てが辛い時期はありましたか。
 
やっぱりありましたね。コロナ禍で保育園が休園になり、子育て支援センターにも行けない時期は、何をしても子どもが泣いていて部屋も散らかっていき...どうしていいか分からず辛かったです。

そんな時は、保育園のママさんと遊んだり、公園で遊んだりバギーランをしたりしてリフレッシュしていました。

「子育てが楽しい」は人の数だけ答えがあると思います。走るのが好きな私にとっては、それがバギーランでした。ラン用バギーが日本で買えて子育てができる時代でよかったと思っています。20年前には、選択肢がなかったかもしれないですから。

ー 自分らしくいられることが、
「子育てが楽しい」につながるということですね。


はい。ただ子育てをしていると、そもそも自分が何をしたら幸せになれるのか気づけている人は少ないかもしれません。

そんなことを考える余裕がないですよね。
だから自分が大切にしていることに気づいたり、思い出したりできるきっかけを提供できたらいいですね。
 
ー ありがとうございました。


                 編集後記

インタビューを行ってから半年後、土屋さんは会社員を辞めバギーランステーションの運営に全力で取り組んでいます!とご連絡をいただきました。

週3で会社員として働きながらバギーランの活動も行う葛藤をお話してくださっていましたが、バギーランステーションの運営に集中すると決断された土屋さんの挑戦をTowaStelaは応援しています。

余裕を持つことが難しい子育て中に、自分のやりたいことを実現したり、自分らしさを取り戻す機会を作るのは難しいかもしれません。「親なのに、ママなのにやりたいことを実現していいの?」と罪悪感を感じる方も多いと思います。

全力になれることに熱中できていたり、自分らしくいられると感じる人が増えれば増えるほど子育てが楽しいと感じる人は増えるのではないでしょうか。

TowaStelaは「いちばん子育ての楽しい時代をつくる」ために、子育てをしているママやパパが、自分らしさを取り戻せる機会を提供することを意識して、これからも活動していきます!

TowaStelaでは、一緒にはたらく仲間や法人のコラボレーションパートナーを募集しています。「いちばん子育ての楽しい時代をつくる」というビジョンに共感し、当社に興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください!https://www.towastela.co.jp/

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