木々の歌。の第九十首
第九十首
春を待つ静寂の森の木々たちが
歓喜の歌を響かせている
─── 音無桜花
2024.01.16.
寒風荒ぶ森のなかで
ここ2日ほど風邪で臥せっていました。
良化したので体力回復のために近隣のウォーキングコースへ。
寒波の影響で気温は低め、強い西風が吹いています。
散策路にある森の木々の上空を、風がゴウゴウと吹き抜けていきます。
普段は無口な木々たちが黒い梢を揺らして、サワサワザワザワとひっきりなしに音を奏でています。
私の肌から温度を奪ってゆく寒風のなかにあっても、それはまるで木々の歓喜の声のように聞こえます。
山道を風が吹き下っていきました。
落ち葉が風に転がって駆けっこをしています。