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【差別とは何か】差別をしない為に理解したい事

差別に対する時最大の敵は「よく考えないことである」
中島義道 『差別感情の哲学』より

皆さん、お久しぶりです。トワです!
初めましての方は初めまして!                        

めちゃくちゃ突然ですが、
あなたは今まで差別をしたことがないと自信を持って言えますか?

勿論、したことがないのは素晴らしいことなのですが、
自信のあると思った方は、どこかで差別をしてしまっているかもしれません。

冒頭の言葉にある通り
差別の大きな原因の一つは「よく考えないこと」
つまり、何が差別なのかがわからず、
自分のしている事が差別だと気づいていないことなんです!

今自信を持って「差別していない」と言っても
その人が何が差別なのかを理解していなかったら
無意識のうちに差別をしてしまっているかもしれません。

よって、差別をしない為には差別を理解する必要がある!
と言えます。

このnoteでは、僕が違和感を持っている事、自分のルーツに関することを中心に発信していきます。皆さんが(自分を含め)物事をさまざまな視点で捉えるための一つの知識になればいいなと思います。気になる方はフォローしてみてください(^ ^)

 ① 二つのキーワード

差別を理解する上で、キーワードが二つあります。
「偏見」と「ステレオタイプ」です。

偏見はなんとなく使っているけど
ステレオタイプはなかなか聞きなれない言葉だと思います。

簡単に言ってしまえば
ステレオタイプとは固定観念。
つまり、有る人物や集団、出来事、ものに対して
あなたが持つ勝手なイメージだと思ってください。
これはなかなか失くすことは難しいです。

例えば、
女性はうるさくて男性ほど仕事ができない。医者や社長は男性がなるもの。白人は鼻がたかい。黒人は身体能力は高いが知能は劣っている。など、、、
これって、当てはまる人はいるかもしれませんが、必ずしも当てはまるものではないですよね?よってある集団に対しての勝手なイメージになるわけです。その集団も人種、国、ジェンダー、宗教とさまざまです。

偏見も同じような意味で使われることがありますが
いったいこの二つの違いはなんなのでしょうか

それは、「認識」なのか「感情」なのかです。

東洋大学社会学部教授の北村英哉氏は
ステレオタイプ・偏見・差別の三つをそれぞれこう説明します。

ステレオタイプとは「ある集団に属する人々に対して、特定の性格や資質をみんなが持っているように見えたり、信じたりする認知的な傾向」、偏見は「そのステレオタイプに好感、憧憬、嫌悪、軽蔑といった感情を伴ったもの」。そして差別は「ステレオタイプや偏見を根拠に接近・回避などの行動として現れたもの」としている。

ちょっと難しいですね(^_^;) 
実は、この三つ、よく混同されガチなのですが、
噛み砕くと、、、

ステレオタイプは前述したように、
「女性がうるさい」など、あたかも女性全員がうるさい性質のように
捉えてしまう認識のこと。
対して偏見はそこに感情が伴うので
女性はうるさいから「嫌い」「うざい」と具体的に気持ちが出てきます。
そして、差別は
ステレオタイプや偏見から「行動」にうつしてしまうので
「女性はうるさくて、会議が進まないので、女性の理事は少ない方がいい」→女性に役職を与えない  となるのです。(どこかで聞いたような)

② 余談

余談ですが、偏見は嫌悪や軽蔑だけでなく、憧憬(憧れ)や好感にも繋がると説明があります。

ここで僕が思い出したのは「白人」や「ハーフ」に対する偏見です。
「白い肌が美しい」や「金髪が美しい」、「外国人風の顔が優れている」などのイメージを持っている方は少なからずいると思います。

そう言ったイメージが「美白」や「ハーフメイク」と言ったカテゴリーに映し出されているのではないかと考えています。

③ ステレオタイプは悪なのか

大学生の時にゼミの後輩からステレオタイプは差別につながってしまうから
ステレオタイプを持ってしまう自分は悪いのかと聞いてきてくれる子がいました。

これに対して、ステレオタイプを持つことに関しては全く問題ないことと考えています。
誰だって何かしら触れたことのないものを認識する上で勝手なイメージを持つはずだからです。
ただし!このステレオタイプが正しいと思い込み、人にその勝手なイメージをぶつけてしまうと差別につながりかねません。

ステレオタイプをステレオタイプのまま終わらせて
「よく考えない」でいると、差別につながってしまうと言うことですね。


それでは意図せず、よく考えないで起こってしまう差別とはいったいどのようなものがあるのでしょうか。

これに関しては、過去の投稿 
「日本語上手ですね」に潜む差別。マイクロアグレッション、知ってますか? をご覧ください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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