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【中国SNS】中国版インスタ、REDで日本の伝統文化を発信!!3ヶ月間の葛藤や気づき

こんにちは!大家好!
伝統文化で日本と中華圏を結ぶプロジェクト、「唐和家族」の代表、ルイです!

唐和家族の活動の一環として、中国で若い女性を中心に人気のSNS「小紅書(RED)」を始めました。
2021年12月末から、週一回ショート動画を投稿しています。約3ヶ月が経過し、2200人のフォロワーを獲得しました。

今回は主に、
中国向けに「日本の伝統文化」の発信するとき、方向性をどう絞って選ぶのかを紹介します。

「海外に日本文化を発信してみたい、どうすればいい?」
「中国人は日本文化に関してどう考えているの?」
「中国のREDを始めたい、どうすればいい?」
と考えいてる方、この記事が何かのヒントになると嬉しいです。

REDで日本文化を発信するには?現時点の結論

現時点の結論から言いますと、REDで発信するには:
【形式】 ショート動画 > 画像
【時間】1分間半~2分間に収めた方が閲覧の完了率が高い
【伝統文化の分野】日本の伝統文化なら、発信をするときに以下のカテゴリーが強いです。

  1. 茶道 → 食べ物 x 侘び寂び、王道!!! 

  2. 和菓子 → 食べ物、誰でも好き

  3. 着物 → 民族衣装への憧れ

  4. 日中共有で持っている文化
     →比べるのが面白い

葛藤や悩み

投稿しても見られない

運営し始めて1っヶ月、1月中旬になってもフォロワーが80人前後、どうしても増えないという絶望感がありました。

最初の投稿は全然みられていない!つらい!!!!!

今振り返したら、動画のキャプションの工夫もできていなかった

そこで中国の知人や家族に聞いてみました。どんなコンテンツが中国人が好まれるか…

ほとんどの人がバズりそうなものとして答えたのが「美味しいもの、日中習慣の面白い違い、コスメ」とかいいですねと...

RED が重視する分野ではない

実はREDは年によって違う分野に対する支援をしています。
中国でメディア運営している友人の話によると、2022年RED BOOKはコスメやとグルメブランディングの投稿を重視しています。(直接ECなどにつながるので) 

一方、現在REDでは旅行系、文化系はあまり重視していないようです。

コロナの影響もあるせいか、海外旅行よりはローカルの情報や通販に繋がる分野を重視してるのではないかと思います。

流行を追うべきか、自分の信じる道を続けるか

参考の投稿を送ってもらいましたが…
「日本生活の共有」というテーマで、笑いを取るための大袈裟なリアクションは自分の美意識とは反しているものが多く...嫌な気持ちになりました。
コスメも、自分の得意分野でなく好きな分野でもない、さらに競争が激しいです。

「流行りに乗るべき?自分の軸をしっかり守るべき?」
「トレンドを見なければ、努力の空回し?」と悩んでいました。

また、「伝統文化」というと「ニッチ」、「古い」というイメージがあるかもしれません…

さらに(私は中国人なのに)中国人の好みを把握できず、中国向けに日本の伝統文化発信するなんて難しそうです。

そんな時、柳宗悦さんと原研哉さんの著書に出会いました。今では私の心の支えになっています。何度も何度も読みました。

この二冊繰り返し読むと、
日本の美意識こそは日本の最大の資源だと信じています。
伝え方を工夫すれば必ず見てくれる人がいます。
バズるより、本物の日本文化美しさを伝えたい。

自分の信じるものを流行りに合わせても流されやすいし、
プラットフォームに依存してしまい、自分も長く続けられなさそうだと思いました。

日本文化の芯の部分を深掘りしたい、美しさを伝えたいです。

これじゃなければ、私は日本にいる意味がなくなります。

すぐバズることがなくても、フォロワーの増えが遅くても、
RED BOOK経由のマネタイズを今考えなくてもいいです。

結論は、
今は苦労しても、自分の信じる道を歩き続きたいです。

フォロワー1000人の道

とにかくどんなものが中国人が好きか理解するために、日本で体験したものを万遍なく編集して投稿してみました。

最初の100人

初期のフォロワーが一気に増えた: 薩摩琵琶の体験や紹介、3回連続投稿してみた

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薩摩琵琶の体験や紹介

フォロワー100人~900人

薩摩琵琶の投稿のあと、フォロワーがなかなか増えなかったです。
さらに100人から900人のフォロワーに持っていく投稿は和菓子実演の投稿。
データから見ると1.2万のビュー、850人のフォロワーも増えました。

フォロワーが増える理由を分析してみた: 

  • 和菓子が綺麗、食べ物なので誰も好き

  • 中国人には和菓子の認知度が高い

  • 着物美人

  • 誰でも現場の制作を見れるわけがない

ちなみに、フォロワー500人が超えた時点で、実名認証で「視頻號(動画クリエーターアカウント)」を申し込めます。
審査に通ってから、
動画を投稿すると公式からプッシュ支援を得られます。
ここはかなりの転換点です。


投稿についての発見

不動の人気: 茶道関連の投稿

フォロワーや閲覧数が安定的な投稿といえば、茶道関連です。

普段は3、4時間で作った投稿でも700ぐらいのビューでしたが、茶道の投稿であれば、あまり手を加えなくても1000以上のビュー数があります。

下記の画像で、左の投稿はお茶会の様子、REDのテンプレートを使用し1分間以内でできました。対して右側は芸術品の紹介で3時間以上の編集時間…

閲覧数上位になる投稿まとめ

  • 和菓子 x 着物美人

  • 茶道

  • 日本琵琶(中国にもあるが、全然違う)

本質的に、中国の皆さんが最初に話してくれた通り!!!やはり、
「美味しいもの」
「日中習慣の面白い違い」
ではないでしょうか!!!


仮説や検証、美しいかつ人気の投稿を作る

フォロワー1000人、2000人突破

そこで仲間達とが仮説を立てました。
「聞いたことのない工芸の分野について関心が薄いので、
すでに知っている分野のコンテンツを楽しみたいです。」

特にSNSの中で選択の自由が高いので、聞いたことさえもない名詞があればすぐスライドしますよね…

もし人気の投稿を作りたいであれば、以下の方向や要素が必要かもしれないです。

1.日本伝統の美味しいもの
  この中、中国人が知っているもの
    → 抹茶、和菓子、懐石料理、お寿司...

2.日中習慣の面白い違い
 
→ 日本琵琶と中国琵琶、日本茶道と中国茶芸、庭園...

さらに着物美人がいれば最強の組み合わせですよね!



そして、偶然の機会で3月はお茶会の取材機会をいただきました。
3月中旬では下記のショート動画を公開しました。中身は
カバー写真は先生の着物姿をしています。すると..

今まで信じられない程の速さでフォロワーが爆発に(?)増えました。当日の夜は500人フォロワーが増え、
2、3週間の後でも流入が増え続けています。
この投稿単体で1000人以上のフォロワーが増えました!!!!

投稿した当日の夜すでに500人のフォロワーが増えました

さらに1100人のフォロワーが増え、最終

この投稿の反応を見て、私はさらに信じます。
本物の日本文化の美しさを伝えられれば、一時的にバズるのではなく、長く愛されるコンテンツができます。


同じ動画はYoutubeでも見れます: 


主な発信の方向を決める

1. 定番の人気分野: 茶道・和菓子・着物

日本といえば「茶道」、「着物」...これはどんな人でも聞いたことのある分野です。その美しさに憧れを持っている中国人が多いです。
ショート動画で美しい雰囲気だけ伝えても十分だと考えています。
私は茶道体験の様子を多く投稿しています。

一方、深く理解している人が少ないため、詳しく勉強して、細かく知識を紹介することも一つの手です。

茶道

  • 茶道稽古、体験の様子

  • 茶道の道具知識

  • 茶室の知識

  • 茶道の作法

和菓子

  • 和菓子の体験老舗

  • 和菓子の老舗紹介、

  • 和菓子職人さんの制作風景、インタビュー

  • 和菓子の基礎知識

実は中国でも和菓子の店舗がありますが、ものを展示するより、
本場の雰囲気、職人さんの思いなどが大事だと思います。

着物

  • 着物 x 茶道

  • 着物 x 和菓子

  • 着物の作る職人さんの制作風景、インタビュー

  • 和裁士の制作風景、インタビュー

  • 着物生産を支える技術の見学

  • 着物のオーダーメイド体験記


中国では体験できない、知れないことを提供し、日本で直接職人と接して、ストーリーを伝えることは私たちの強みだと思います。

2. 日本と中国両方にあるが、違う形になったもの

琵琶 は一つの例です。

日本琵琶の場合、語りを重視しますが、中国の琵琶は演奏を重視します。
材料、形、音色、音程の調整方法がもちろん、歴史や社会的機能も違います。
私は動画で中国と日本の琵琶の違いを比べながら説明しました。

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その違いについて、多くの中国の方が興味を示していくれました。

  • 「日本の琵琶、歌うだけでいいの?」

  • 「日本の琵琶、必ず歌うことが必要?」

  • 「中国人だからか...わからない💦でも知りたい!やってみたい!」

  • 「中国の琵琶と比べるとフレットが少ないね〜」….

このように、自分の文化であるものを比べながら、コンテンツを楽しんでいただいています!

今後も楽器、演劇、庭園など、日本と中国の違いを比較しながら発信してみます。


最後に

最後までご覧いただきましてありがとうございます!

中国版インスタ、REDの運営をやってみて、
私は、意思をより固めました。

  • 本物の日本文化の美しさを伝え、長く愛されるコンテンツを作る。

  • 日本国内や中華圏、心からお互いの文化を尊重する環境を作る。

REDの運営がまだまだ続いてます。日々悩みながら、行動し、改善しています。

最新の情報やノウハウも随時発信していきます!

唐和家族は伝統文化で日本と中華圏を結ぶプロジェクトです。今のところは日本の伝統文化を日本国内や中華圏に発信しています。

温かく見守ってください!またお会いしましょう❤️


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