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6月26日 金曜日 曇りのち雨のち晴れ

見えない大きな壁があって、

理解したいと思う気持ちを受け入れてもらえないと思っていた彼と、

いつもより少しだけ、長く言葉を交わした。

「コバルトブルーが似合いそう」

そう、思った瞬間、ぶわっと汐風が吹いてきて、

壁の向こうでゆれる彼の髪の先が、少しだけ見えたような気がした。

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