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2023 旭川~伊勢熊野高野山奈良 車中泊旅 5日目


2023年7月30日日曜日

和歌山県勝浦町 RVパーク民宿亀の井(最高32.3℃/最低25.8土℃)〜 和歌山県高野町 高野山中の橋駐車場 (最高30.1℃/最低18.4℃)

和歌山県勝浦町 RVパーク民宿亀の井
正面奥の5台分のスペースがRVパーク
我が家以外はみなキャンピングカー

昨晩は周囲の宿泊客に気を使い、ドアの開け閉めなど、大きな音をたてないようにしながら、車中泊。私たち以外はすべてキャンピングカーで、おそらく冷房付きのなのではないだろうか。我が家だって氷枕が役に立ち、睡眠の質では負けていないと思う。
持参した車用の網戸は使用しなかった。プラダンという樹脂製の段ボールで自作した窓の遮光板で、車内の光がほとんどもれないせいか、窓を少し開けておいても虫はまったく入ってこなかった。

ファミリーマート那智勝浦店から熊野川沿いに

ファミリーマート那智勝浦店
朝食は、昨晩と同じファミマで軽めに済ませる
熊野本宮大社へ向け、熊野川沿いの道をさかのぼる
道の駅「瀞峡どろきょう街道・熊野川」にて
紀伊半島大水害の際の最高水位を、このモニュメントで表している
一番上が最高水位です

朝食はファミマのサンドイッチとおにぎりで済ませる。昨晩食べ忘れたサンドイッチは廃棄した。朝食を簡略にしたので妻も私も持病の薬の服用を忘れてしまう。
熊野本宮大社へ向かう。海岸部から熊野川沿いに紀伊山地の奥へ向かう。熊野川がきれいだなぁと思って車を運転していたら、道の駅「瀞峡街道・熊野川」で紀伊半島大水害の被害を現したモニュメントを見て、そのときの川の水位の高さに驚いた。2011年に発生したこの紀伊半島大水害のことはまったく知らなかった。

熊野本宮大社

駐車場がわからず、大鳥居でなく裏鳥居から入ってしまった
神門内で写真は撮りましたが、ここには載せられません!
八咫烏やたがらすみくじ
熊野牛王神符くまのごおうしんぷを購入し、
八咫烏だるまに三つめのお印をいただきました
八咫ポスト
八咫風鈴
大鳥居をくぐって、神域へ続く石段
本当はここを通ってから参拝するのが本当
私たちは大斎原おおゆのはらへ向かうために下っただけ

熊野本宮大社の駐車場がわからず、裏鳥居そばの駐車場に車を停める。そのせいで、石段も登らず、正面の鳥居も通らず、本殿に出てしまう。那智大社でも同じようなことをしてしまったのに、ここでも再びショートカット。
本殿でお参りをし、3枚目の熊野牛王神符くまのごおうしんぷを購入。妻も八咫烏やたがらすだるまと自作の張り子に最後のお印をいただく。なんだか最強になった気分。

大斎原、産田社、龍神バス

熊野本宮大社旧社地「大斎原」

本殿から石段を下り、熊野本宮館へ向かう。さらに世界遺産センターを経由して大斎原をお参りする。周囲は水田で、ここで収穫されるお米から、熊野本宮近郊に伝わる餅菓子「釜餅」が作られるらしい。

産田社うぶたしゃ
本宮大社前から龍神バスに乗り、発心門王子ほっしんもんおうじに向かう

バス時間が迫っていたが、せっかくなので伊弉冉尊いざなみのみことが火の神である軻遇突智かぐつちを産んだ場所だという産田社うぶたしゃをお参りする。旅行から帰ってきてから知ったことだが、本当は本宮、産田社、大斎原の順にお参りするらしい。そして昨日立ち寄った「花の窟はなのいわや神社」は軻遇突智を産んですぐに亡くなった伊弉冉尊を葬った場所らしい。かかわりの深い二社を私たちはそうとは知らずにお参りしていたことになる。
熊野古道を歩くため、熊野本宮館前のバス停で龍神バスに乗り、発心門王子を目指す。

熊野古道 発心門王子~伏拝王子

ここから熊野本宮大社に向かって熊野古道を歩く
熊野参詣道中辺路くまのさんけいみちなかへち
発心門王子ほっしんもんおうじ
熊野古道の一部は生活道を兼ねていて、歩いていて楽しい
間違って入っていく人がいるんでしょうね
北海道の植物とは違う
八咫烏が道案内
発心門王子から本宮大社までは山道の方が多い
現役の井戸でしょうか?
道しるべ 暑いし、疲れてきた
熱中症対策にスポーツドリンク多飲
無人販売所
生産者の似顔絵が貼られている
梅干しを購入 しょっぱい! 疲れが癒されました
果無はてなし山脈
伏拝王子ふしおがみおうじ跡の休憩所

発心門王子から本宮へ向かう道は、しばらく生活道路と重なっていて、楽しい。
妻は時々見かける、民家の軒先に咲いている赤い花を何度かスマホで撮影するが、なかなか気に入った絵にならないらしい。「うまくいかない」とこぼしている。この花はサルスベリだったらしく、この後、奈良でもよく見かけたのだが、結局、妻は最後までいい絵をものにすることはできなかった。
無人販売所があり、老夫婦が手作りしたという梅干を購入した。夫婦の似顔絵が貼ってあり、面白かった。
古道は途中から登山道とそう変わらない道になる。実は妻に、旅行に行く前に「熊野古道、歩いてみてもいい」と確認した際、「どのくらい?」と聞かれたので「2kmくらい」と答えた。ところがこれは「2時間」の間違いだった。暑い中、結構な距離の山道である。妻にはつらい思いをさせてしまった。はじめは石の隙間から姿を現す、イモリかトカゲのようなものに「これはカナチョロ(カナヘビ)だ」と言って喜んでいたのに、だんだん無口になった。
伏拝王子ふしおがみおうじに到着し、休憩。アイスコーヒーでのどを潤す。歩いている間はそれほど人に会わなかったのに、ここは観光客でいっぱいだ。

熊野古道 伏拝王子~三軒茶屋~祓殿王子社跡~熊野本宮

アイスコーヒーが染みる
まだ道のりは半分くらい スポーツドリンクを補充
無人の三軒茶屋
ひたすら山道を進む こんな景色ばかり
山道を抜け、祓殿王子社跡はらいどのおうじしゃあと到着
本宮の裏鳥居はもうすぐ
裏鳥居の近くの古本屋さん「Kumano森のふくろう文庫」で休憩
じゃばらサイダーとうめサイダーでのどを潤す
熊野本宮 裏鳥居前駐車場に帰還
熊野古道スタンプ

ようやく本宮大社に到着。古道の終点は、私たちがたまたま車を停めた裏鳥居駐車場だった。
その少し手前にある古本とカフェの店「Kumano森のふくろう文庫」でからだを冷却。妻はここで飲んだサイダーの瓶を気に入り、旭川に戻った後もしばらく花瓶として飾っていた。私は藤原定家の生まれ変わりが現代の熊野古道を歩くという漫画を購入した。薄いパンフレットのようなもので、ゆるい絵でほのぼのとした内容になっている。ネットで探してもこの冊子の情報がないのには驚いた。

「麺屋みつあし」で遅い昼食 時刻は14時20分
これから高野山を目指す

「麵屋みつあし」という店でようやく昼食。八咫烏ラーメン(醤油ラーメン)を食べる。色は濃いが、しょっぱいわけでもなく、きくらげがぷりぷりしていておいしかった。今年オープンしたお店らしい。

龍神温泉、高野龍神スカイライン、高野山中の橋駐車場

道の駅「熊野古道中辺路」
おみやげを購入
妻は「じゃばら」が気に入った様子
道の駅「龍神」には妻の好きそうなものがいろいろ
日本三美人の湯 龍神温泉元湯
高野山の車中泊では風呂に入れないのでここで入らなければならない

高野山へ向かう。道がくねくねしていて疲れる。道の駅「熊野古道中辺路」で妻は「じゃばら」が気に入り、飴と寒天を買った。あとは干し大根とお茶を少しと、息子に八咫烏のシール。道の駅「龍神」には木工製品が数多く並び、これらにも妻は興味があったはずだが、ここでは何も買わなかった。
高野山の車中泊では、風呂が少し遠い。高野山につく前に風呂に入っておいたほうがよいので「龍神温泉元湯」に入る。本当は「季楽里 龍神」を予定していたのだが、15時まで、という日帰り入浴時間に間に合わなかった。「龍神温泉元湯」は日本三美人の湯のひとつということで、山中の谷あいの景色を見ながら気持ちよく湯につかることができた。この辺は温泉宿が多く、観光客も多いので、山の中といえど活気を感じる。

再びタイトなワインディングロードの高野龍神スカイラインを走る。道の駅 「ごまさんスカイタワー」に展望塔があったが、ガスがかかっていて何も見えなさそうなので、登らなかった。
日が暮れ、雨がぱらつく中、高野山中の橋駐車場に到着。

高野山 中の橋駐車場
涼しいし、トイレがきれいで快適な車中泊です

ファミリーマート高野山店で夕食とビールを購入し、車中泊に備える。ここは涼しいので氷枕の氷は用意しない。
中の橋駐車場は広く、他に車中泊らしい車は見えない。トイレもきれいだ。静かで、明るく、誰に気兼ねすることもなく眠れそうだ。
夜の「奥の院」観光に興味があったが、疲れているし、夜中の墓所は妻が嫌だと思うので大人しく床につく。


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