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10 名刺制作・正月飾り・資料整理

名刺のデザイン

着任から丸3ヶ月経ち、100枚用意していた名刺がついになくなりました。
今までは急遽用意した最低限のものだったので、これを機に改めてデザイン。一関市内で活動する地域おこし協力隊それぞれが使える名刺を制作しました。
一関市は香川県の3分の2の面積に及ぶほど広大な町なので、一人ひとりの担当地域が一目でわかるように町別に色分けしました。

それぞれまちのイメージに合わせた色を選びました。
東山は石灰と紙のまち、ということで淡い水色に。
いやいやこの町はこの色でしょ〜など、意見があればぜひ!
いつ見ても大東が想像以上に大きくて驚く
見返した時思い出しやすくするために、似顔絵も入れます。
各町ごとに色分け

名刺を渡した相手に活動を知ってもらうため、裏面にはミッションや得意なことを記載しました。また市外の方に渡す際に一関市に興味を持っていただけるように、町に関するキーワードも入れています。(東山の場合猊鼻渓・和紙など)

中村さん(東山町の協力隊)何度かアドバイスを
頂きつつ進めました。これがアドバイス前
アドバイス後
情報の優先順位、視線誘導を考慮

本完成は7月!

正月飾り

東山町のおとなり、大東町にある一関市民俗資料館を訪問しました。

旧校舎の建物なので、教室いっぱいに農具が並ぶ不思議空間が広がっています
なんだこれは!

一面にこのような切り紙が展示されている場所があり、なんだこれは…!と呆気に取られしばらくぼうっと立っていたら学芸員の方が来てくださり、詳しく説明していただきました。
これは「正月飾り」(通称:お飾り)
伊達藩領(宮城県北〜岩手県南)で特徴的な文化で、かつて人々が神社へ和紙を持ち込み、切ってもらった飾りを神棚に飾っていたそうです。通常はどんど焼きで他の正月飾りと一緒に炊き上げてしまうので、各神社に展示用のお飾りを用意してもらっているそう。

引きの写真がない!壁一面におかざりがずらっと並んでいるのです

鯛や俵などのおめでたいモチーフは統一されている中で、各神社によって装飾や形が少しづつ異なるのがおもしろい…。しかし現在では高齢化による後継者不足もあり、機械で生産する業者に頼むケースが増えているため画一的になって来ているそう。
また、現在主に使われているのは半紙ですが、かつては一関市内の複数の神社で東山和紙が用いられていたそう。
農民が神社に和紙を持ち込む→神主が切り、お飾りを作る→神社にお迎えにあがり、神棚に飾る。
という流れだったそうです。
生活の中に東山和紙が身近にあった時代を見ました。

当時の写真
暗い日本家屋に真っ白な障子紙が浮かび上がる様子を想像すると、確かに神々しい


後日、現在もお飾りを切っている田河津・山神社(さんじんじゃ)の神主さんのお母様にお話を伺いました。かつては東山和紙を使用していましたが、紙すき館で購入した半紙で制作しているそう。実際に切る様子を見せていただきました。

ばあちゃんだから見えねえなあという言葉とは裏腹に、
迷いなく切れ込みを入れていく

30cm×30cmの半紙を4枚重ね、カッターを使って切る。定規は使わない。これを神主の息子さんとお二人で毎年作っているそうです。おじいさんから教わった切り方で型紙や台紙はないので、鯛の顔が少しづつ違うのが可愛い。

ここは4枚さっぱり切ってしまう。ここは2枚。
切るごとに紙が特別なものになっていくような感覚
命が宿ったような、生き物のようにも感じる

そして切ったお飾りを頂きました…!
一度開けたら戻せねっから、と言われたので畳んだままの状態で慎重に持ち帰りました。もともとはお飾りは神職様が切ってくださるありがたいもの。
切り方を教わることやワークショップを企画することは難しいかもしれません。どう展開するか、いただいたお飾りを元に考えていきます。貴重な経験でした。

資料整理

先週のnoteで着手する!と宣言した東山和紙の製法や歴史の資料を読み進めています。ということもありこの2週間、あまり写真を撮っていなかったことに気づく…。
今後の東山和紙について考えていて、キーワードとして浮かんでいるのは「いかす」
生かす…死なないようにする
活かす…有効に使う 
イカす…洒落ている(気がきいている)

こちらもどのようにまとめて発信するか、計画中….。

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