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LGBTの方を雇うことのリスクとメリットー経営者の視点から

最近はLGBTの方をオープンに採用している企業も増えていますし、LGBTの方でも受け入れてくれる企業のみが求人を募集できるサイトなどもあります。

私の会社もこういったサイトに登録して募集することにし、実際に募集して採用まで行いました。

登録する時の心配事として、経営者である私がLGBTの人間ではないかと思われる心配がありました。

社員達にとっては、自分達も普通の人ではないと思われたり、そういう人達ばかりの会社だと思われると嫌だということで多少なりの抵抗はありましたし、多く採用することには懸念を示していました。

この感覚は本来持ってはいけないのでしょうが、残念ながら一般企業ではどうしてもまだ抵抗感がある人が多いです。

また、「アウティング」の問題や、周囲になんらかの形で本来のセクシャリティがバレるなどした場合、企業が当事者に訴えられるなどといったリスクも負うことになります。

結局そういった心配事は、セクシャリティに問題がない人にも起こり得る問題ではあるのですが、身近にいないためにどういうことでそういったことが起きる恐れがあるのかということを心配しなければならず、また受け入れるために研修などを行ったりしなければなりません。

さらに普通の人よりも気を遣わなければならない時点で雇用するのはとても大変なのではないか、あえてリスクを企業内に抱えることにならないかといった反対意見も出ました。

私個人の経営者としての発想はLGBTの方は体が悪いわけではないですし、外見の問題や周囲との摩擦から賢い人でも普通に働けなくなっている人がいるのです。本来だと中小企業では雇えないような、高学歴、また高スキルの人を雇えるチャンスで、とてもメリットがあると思っています。

加えて、長い間自分のセクシャリティのことや周囲との関係で普通の人よりずっと悩みながら成長してきた方が多いと思っていますので、「思いやりのある人が多く、いじめなどは絶対しないだろう」という良い意味での先入観も持っています。

また、周囲の反対を説得したり、頑張って自分の体を変える資金などを貯め、勤勉で手術まで完了したなどの「粘り強さと根性」を持っているだろうとも思います。

そういう人間的に優秀な人間を発掘するチャンスということで、どうしても採用しみたいと逆に社員を説得しました。

うちのようにこういうことを経てあえてLGBTの方の受け入れを初めている会社もあると思います。

大企業などだと、LGBTの方ばかりが働いている専門の部署などがあるところもありますし、そういう部署があれば、そういう方達が固まっていますのでセンシティブな問題も起きにくいのかもしれませんが・・・。

小さな企業だとそういった枠組みなどそもそもはまったくないわけで、特別な配慮自体が難しいのが現実です。

従って、最初に雇用する人の条件としてはGIDさんで、カミングアウトして働ける人か、もしくは希望する性の生活が既に可能な方に限ってさがしてみました。

そして個人的にはMTFさんと働いてみたい・・・!と思っていました。

そして実際に募集を始めてみたのですが・・・。

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