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暗い夜道で猛言を。

春の温かな風を感じながら、久しぶりに遠くのドンキホーテまで夜のサイクリングに出かけていきました。数ヶ月通っていなかった久しぶりに通る暗い夜道を黙々と自転車で走り抜けていると、考えたくもない余計なことばかりが頭の中に浮かんでくる。懐かしさとか寂しさだとか、そんな物が頭に浮かんできて、辛くて苦しくて、考えないようにしてることまで考えてしまう。通った道も悪かったのかも知れません。一際病んでいる時期によく通っていたルートだったので、その時の事を思い出して余計に辛くなりました。

世の中の色んなことはどんどん変わっていって、僕自身も変わっていって、そうやって少しずつ少しずつ僕を皆が忘れたり、僕がどんなだったかも思い出せなくなっていって、最後には独りぼっちになってしまうんじゃないかと、そんな妄想が反響してくるとおかしくなってしまいそうです。元来、僕は寂しがり屋で一人で居るのが嫌いなので、そんな事になるのが怖くて怖くて仕方がない。テレビでは一世帯辺りの人数が5年だか10年だかもすると平均2人を下回るだとかのニュースをやっていました。僕は結婚にそれほど拘って無いですし、恋愛がしたい訳でもない。けれども誰かと暮らしたくはあって、一人で毎日家に居る生活はとにかく嫌なのです。

孤独を想像すると、泣きたくて泣きたくてしょうがなくなる。日に日に迫ってくる老いという現実。大人になれない僕が、社会に馴染めない僕が、完全に社会から見放されて、邪険にされて、要らないものとして扱われる日がこのままではいつかやってくる。失った物は帰ってこない。未来に目を向けられる程勇気は出ない。そんな事を、1時間も自転車の上で悶々と嗚咽を出しながら考えていたのです。


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