最近IPOされた注目銘柄!スポーツスコアを提供するスポッドトレーダー(ティカ―シンボル:SRAD)
2001年にスイスで設立された世界最大スポーツベッティング業界のデータ提供プラットフォーム企業!
スポッドトレーダーは2001年にスイスで設立され、競合他社と比べても売上高は最も多い世界最大のスポーツスコアを提供するプラットフォーム企業です。ソフトウェアを自社で開発するなど高い技術力を備えています。
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)を利用してプラットフォームを提供しており、低遅延で正確な信頼性の高いデータをリアルタイムで提供しています。また、スポーツベッティング全体のツールに対応する唯一の企業です!
スコアなどデータを提供する見返りに提供した企業の売上高の一部を分け合うことで収益を上げる!
世界各国のスポートベッティング企業やメディアにとってデータを提供してい貰う大きな役割を持っており、スポーツリーグ、ベッティング企業、メディア企業と予め期間を決めておき、その期間においてのサブスクリプション契約と収益分配契約をして、その企業が挙げた売上高の一部を分け合うという形で売上高を建てています。
・米国の85%以上のメーカーにスポーツデータを提供し、ほぼ全ての合法化されたスポーツベットを管理している(試合前のデータとオッズ、ライブデータ、オッズ、スポーツ視覚的コンテンツ)
・テレビ局にはデータ情報などを提供する代わりに視聴者情報などを貰っている。
世界120か国以上に顧客がいることが他者との強み!
~顧客~
ベッティングオペレーター:900社以上
スポーツリーグパートナー:150社以上(メジャーリーグ、NBA、ナショナルホッケリーグなど)
テレビ局などのメディア:350社以上
*ドルベースでの純保有率(ネット・ダラー・エキスパンション):既存顧客をどれだけつなぎ留めて、更にどれだけモノを売っているかが分かる指標
「既存契約からの売上高」+「新製品など追加することで今まで以上に売った分」―「解約で失った売上高」で求めることができます。
→その数値は2020年度113%、2021年上半期138%と既存顧客が更にサービスを利用していることが分かります(既存顧客に2021年上半期では今までよりも38%余計にモノを売っていることを意味する)
主なサービス内容
*主なサービスは以下の通りです。
試合前のオッズ情報、試合をリアルタイムで配信(コーナーキック、交代、ペナルティなどの情報も見ることができる)、ライブオッズ(オッズ状況、オッズ管理ツール、スコア情報、結果確認が見れる)、マネージドトレーディングサービス(オッズなどのリスク管理サービス)、マネージドプラットフォームサービス(直ぐにベットできるサービス)、バーチャルゲーム(シーズンオフの時に膨大なデータを基にしたバーチャルな試合を提供する)など
上記ある通り、スポーツベッティングに関係するほぼ全てのサービスを提供しています。これは唯一の企業です。
聞き慣れないカタカナが多いですね(笑)
私も調べている中で良く分からいサービスばかりで解釈に手こずりました(笑)
最近のニーズはVRやARに波及している?
また、最近の視聴者はテレビの前で見るだけでは物足りないと感じる人が多く、VR、AR(各超現実)、リアルタイムの情報収集と配信、ライブベッティング、モバイルデバイスとライブゲーム全体などにニーズが高まっています。
試合結果に関わらず、試合中の特定のプレー(例:このバッターがアウトになるか?ヒットを打つか?)やその他のイベント(例:今年のMVPは誰だ?)に賭けることができるなど、リアルタイムでオッズ状況、データなどを常に更新し続けるなど幅広い分野でのサービスを提供しているスポートトレードは競合他社との大きな強みになるでしょう!
スポーツベッティング市場は810億ドル市場に成長と言われている大きな規模!
世界のスポーツベッティング市場は2021年の470億ドルから810億ドル市場になると言われており、年間6~7%成長が見込まれています!
内訳から見ると、
アメリカ以外の市場:2021年440億ドル→2025年には580億ドル市場に成長すると言われています。
ではアメリカ市場だけにフォーカスすると?
アメリカ市場:2019年の10億ドル→230億ドル規模になる見込みと急成長すると言われてるんです!
これには、スポーツ賭博を合法化する州が増える程、市場規模拡大が期待されてるからなんです。
現在、コロラド州、ニューヨーク州、バージニア州などの12の州+コロラド特別区が合法化されている(承認されてない州が多い!)
なぜなのでしょうか?
元々ドラフトキングス(ティッカーシンボル:DKNG)というオンラインベッティングの企業はSPAC(特別買収目的会社)で上場しましたね。SPACで上場をする=普通のIPOでは上場できない訳アリ企業というのが殆どなんです。しかし、ドラフトキングスの場合はこの会社に問題があるのではなく、スポーツベッティングという業種そのものに風紀的な問題があったのでIPO出来なかったんです。
だから、業界全体が訳アリということでした。
しかし、新型コロナが蔓延したことで資金のやり繰りに困っている州政府が多くなり、資金源としてスポーツベッティングを合法化する州が増えてもおかしくないんです。
また、今回のスポートトレードのようなスポーツベッティング業界に関わる企業がIPOできたということは業界全体が認められてきたという考え方もできます!
修正EBITADAは19%と既に黒字企業!
売上高:2016~2020年までの年間成長率は25%成長!
2021年上半期では前年同期比+41.7%、2020年度では前年同期比+6.6%成長
*サブスクリプション契約による売上高が全体の78%、収益分配契約による売上高が22%
修正EBITDAは2020年度7690万ユーロ、2021年上半期5980万ユーロと既に黒字企業!
IPO時点で黒字企業は少ないことに加え、これから市場がどんどん拡大していくので要注目企業と言えるでしょう!
*以下、主な業績一覧
リスクは疫病蔓延による試合中止など
どの銘柄を注目するせよ、投資する上でのリスクは必ずあります。
それは以下の通り
・2020年はコロナウイルスが蔓延したことでプロスポーツの試合が開催が難しい時期があり、開催されないと誰もお金を賭けてくれる人はいませんので、仮にコロナウイルスが再び猛威を振いだしたら業績に悪影響になるリスクが考えられます。
・アメリカの承認する州が中々出てこなかった場合:年間成長率6~7%ペースで行けば810億ドル市場になると言われていますが、その内の230億ドル分がアメリカを占める計算になります。思うように承認が進まない場合、業界全体の市場拡大ペースにダイレクトに影響すると考えられます。
・ハッキングやウイルスなどのシステム上に問題が生じた場合は試合が開催されてもスポートトレードのサービスを利用することはできないので、その期間が長引くほど業績に悪影響を及ぼすことが考えれます。
・競合他社から他にいいサービスが提供されたり、情報の信頼性が落ちたりすることも考えられます。
・そもそも州政府から承認されていないのは風紀的な問題が背景にあるので、あまりにも加熱しすぎるとロビンフッドが話題になったように世間からの反発を招くことも考えられます。
まとめ
今回はスポートトレードを紹介しました。スポーツベッティング市場がどんどん拡大していく中でスポーツのスコアなどリアルタイムでかつ正確な情報を提供する需要は強まると見込むことができるので、これからの成長に要注目です!
幹事:JPモルガン、モルガンスタンレー、シティグループなど
9月14日にIPOされています。
*株価の動きは下記チャート
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