週刊 金相場展望 2024年10月15日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場は前週比8.5㌦高の2,676.3㌦で引け、依然として高水準を維持している。ただ先週発表された9月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びとなり、ここ数カ月低下基調であった物価上昇圧力が再び盛り返えしつつある懸念が生じている。ただ市場はまだ反応していない。11月利下げ幅0.5%予想は縮小され0.25%に代わっているが、来年以降もFRBの利下げは続くとの大前提が金の下値をサポートしている。また中東での緊張状態が継続されていることも、金への根強い投資需要をもたらしていると言えよう。
しかし、この先、物価上昇圧力が再び鎌首をもたげるような展開になれば、金は一時的に急落するリスクはあると見ているが、それは次の雇用統計かCPIでインフレが鎮静化していないといった事実が示されたとき、そしてそれを受けFRBの利下げが11月休止されるといった可能性が浮上したときであろう。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、『投資日報α』編集長。
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