週刊 金相場展望 2023年10月23日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場は続伸、前週比52.9㌦高の1,994.4㌦で引け、高値は2,009.2㌦と5カ月ぶりに2,000㌦を超えた。材料はご承知の通り、中東情勢の緊迫化を受けてのことだが、この戦争がハマスとイスラエルだけに留まらず、周辺のイスラム国と米国をも巻き込んでいる。そしてこの混乱に紛れて、中国とロシアがより親密な関係を築き、西側諸国に脅威を与えつつある。世界は完全に分断化されつつあるように見える。
金相場はこの情勢をかぎ取り、10月6日1,823.5㌦と今年3月以来の安値を付けた後、2週続けて続伸、先週の高値まで上昇率は10.1%となった。
さて、こういった中東情勢とは別にメリマン氏による天体位相の面から、金強気のシグナルは別に発せられていた。ほぼ2年毎に到来する火星の蠍座入居である。本稿では過去何度か、この天体位相が発生する度に金相場との相関性を詳しく分析してきたのだが、要は火星の蠍座入居前に一旦安値を付けた金相場は蠍座入居後、上伸する確率が高いとされる法則だ。火星が蠍座に入居するのは10月12日~11月24日の期間。今回はどこまで上昇するのか?目先は1,900㌦を割り込むまで、このトレンドを追いかけてみたい。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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