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MMA Cycles Report Jun.10 2022        メリマンサイクルズレポート

1. 回顧と展望
水星逆行終了直後に市場予測レポートを書くのは、決して楽な仕事ではない。
水星逆行(今回は5月10日~6月3日)の存在を、当レポートではしばしば「トリックスター」になぞらえ、チャートパターン、テクニカル分析、サイクル位相を混乱させる傾向のある期間として定義付けている。そして逆行が終了して順行に戻るまで、その間の相場展開がはたして新しい相場トレンドの始まりなのか、それとも旧トレンドの単なる修正場面なのか、往々にしてアナリスト達を惑わせる。
実は、これこそがサイクル分析の際にプライマリーサイクル(以下、PCとする:大半の銘柄で通常18週前後の周期性がある)よりも更に長期に及ぶ相場サイクルを理解する事が如何に重要か―という理由でもある。往々にして、水星逆行はPC自体の日柄や内包するサブサイクル位相に歪みが生じる場面と重なるケースが少なくない。
しかし逆行期間であっても、中長期的な相場サイクルの日柄はそのまま継続していく事が多い。
ただ、今回の水星逆行終了日(6月3日)は、土星逆行(米国時間6月4日~10月22日)の開始日と重なっている。従って未来は暗く、憂鬱にさえ見える―と考える傾向がある。実際、多くのアナリスト達が景気後退や悪化を予測しているが、このテーマは、それが一般的になるはるかずっと前、我々が年初に提示したものでもある。
2022年初頭のMMAサイクルズレポートでは、ダウ平均が1~7月に向けて10~26%下落する(23カ月サイクルボトムをつける)という見通しを提示。その上で長期投資家に向けたストラテジーでは、そこでの買い場を探り始め、相場がサイクル高値から10%下落した場面で買い参入を図る―というものであった。
これは安値が確定するまで待ち、その後はるかに高い値位置でのプルバック(揺り戻し)を(順張りで)買おうとするのではなく、下げの途中で(逆張りで)買い、安値を捉える―という考え方である。この逆張りの考えは、今でも変わらない。最初の買い戦略は1月下旬、ダウ平均初めて33,000ドルを試した時に始まり、この値位置は2月と3月の月間安値形成場面で再び試されていた。当MMAは5月8日のWEBセミナーを行ったのだが、この時我々は参加者に対して「5月末までに相場は更に10%下落し、恐らく30,000近辺まで落ちる」という事態を想定しておくよう再度アドバイスしていた。ただ、今回の「米国株式」の項で詳細は解説するが、23カ月サイクルボトムは未だ確定していない…


重要変化日:前後3営業日を含む
6月11日   ★ (金星・天王星コンジャンクション:通貨、暗号資産、穀物、株式に影響か)


続きはPDFファイルをご覧下さい。

*メリマン氏の執筆時は、現地時間6月13日(海外マーケット)、
6月14日(日経、ドル/円)です。


* 次回のMMAサイクルズレポートは7月15日の発行予定です(遅延の場合はお知らせ致します)

--------------------------------------------------------------------------------------*MMAサイクルズレポートは、メリマン氏独自の視点から分析し、情報提供を目的に作成されており、売買の推奨を行うものではありません。

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