週刊 金相場展望 2023年3月27日号
株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。
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先週のNY金相場は前週比10.3㌦高の1983.8で引け、高値はほぼ1年ぶりに2,000㌦を超え、2,014.9㌦となった。前週から引き続き、銀行不安の混乱拡大に対する懸念を背景に、安全資産としての金の需要と、FRBが利上げを停止するとの見方が強まったことを材料としている。
ただ、前週の106.30㌦高に比較して、伸びは小さく、2,000㌦の大台はこれまで3度テストされ、いずれも、その後1週間以内に叩き落とされている。今週、再度2,000㌦に乗せ、維持できれば、新たなステージへと金を押し上げよう。しかし週足引け値で維持できなければ、過去2回同様、大幅な調整を示唆する。
現段階でカギを握るのが、米10年債金利であろうか。この指標は依然として低下基調を強め、昨年10月の4.3%台を付けた後、先週は最低金利をつけた。
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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。
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