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週刊金相場展望 2021年8月10日号


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投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートとなります。

鏑木高明 プロフィール
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。


現在、投資日報社 代表取締役 

投資日報出版 代表取締役

(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員。


サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。
投資日報α編集長


 先週のNY金相場(期近)は続落、特に週末は雇用統計の影響もあり、前日比で45.5ドル安と6月の安値に接近した。先々週はFOMCでのパウエルFRB議長の記者会見を受け、早期のテーパリング観測が後退したものの、雇用統計の内容が市場予想を上回ったことで、市場のセンチメントは180度と変わった。


雇用統計では非農業部門の就業者数が前月から94万3,000人増え、市場予想(87万人増)を上回った。伸びは3カ月連続で拡大し、FRBによる量的緩和策の縮小開始が市場のテーマになっている。


以下、ロイター時事ニュースから掲載。


ブルー・ライン・フューチャーズ(米シカゴ)の主任市場ストラテジスト、フィリップ・ストレイブル氏は「雇用統計が予測を吹き飛ばしたので金相場に打撃を与えている。市場はFRBのテーパリングを9月発表、1月始め開始と予測している」と分析した。最近はFRBの景気刺激策縮小をめぐる臆測が盛んだ。オアンダ(OANDA)の上級市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は雇用統計で増加が見られた雇用の大部分はインフレを誘発しない低賃金の娯楽とサービス業界であるため、インフレヘッジとしての金の魅力は低下したと指摘した。モヤ氏はまた、金は近々1オンス=1,700ドルに向けて下落するとしつつも「とてつもなく巨額な資金が世界経済に流入し続ける見込みで、引き続き金の支えとなるはずだ」と予測した。


 雇用統計を受けドルと10年物米国債利回りが急上昇し、金利を生まない金の魅力が弱まった。ストレイブル氏はまた「すでにGDPと企業決算はピークを越えており、経済統計は今後最も良くてもまちまちだろう。それゆえに金はかなりいい相場となっている」とし、金の下値は限られると見込んだ。


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