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止まらない円安!1ドル=200円時代は来るのか!?

円安が止まらない。

7月3日現在、1ドル162円が眼前。

財務省は今年の4月29日、5月2日に総額9兆7885億円の円買い・ドル売り介入を実施しました。

その後、ドル円は1ドル157円70銭台から瞬間的に1ドル151円80銭台まで振れる場面があったものの、6月にあっさり介入前の水準まで戻し一気に1ドル160円を超えてきました。

上のフォーブスの記事でウィリアム・ペセック氏は

日本政府はどうやら、円が下がり続けるのを容認しているようなのだ。岸田文雄首相のチームは認めたがらないが、実のところ、今年だけで14%進んだ円安によって輸出が押し上げられているのを喜んでいる。

・・・と、解説していますが、喜んでいるなら財務省が10兆円近い介入はしないでしょう。明らかに想定外の円安に見えます。

先週発表された神田財務官の退任が影響しているという声も出ていますが、6月に1ドル160円を超えても介入を見送った事で足元を見られているようです。

株もそうですが、こういった極端な動きが発生した場合、更にその動きが加速するという見方が増えます。

ただ、極端な意見が出始めたときに流れが変わるケースも多いです。

国際通貨研究所 ドル円購買力平価と実勢相場

上は国際通貨研究所が発表しているドル円購買力平価と実勢相場。

1973年以降、ここまで実勢相場が消費者物価、企業物価と乖離したケースはありません。

ファンダメンタル面からみた場合、今の円安は行き過ぎに見えます。

IMM通貨先物ポジションの推移

上はIMM通貨先物ポジションの推移グラフですが、オレンジ色の点線が投機筋の円売りポジション(左軸)
水色の点線が投機筋の円買いポジション(左軸)

6月25日時点で買いポジション34576枚に対し、売りは20万8476枚。
相当に円売りポジションが膨らんでいます。

極端な見方も増え始めましたし、ここは短期的な円急騰を警戒した方が良いでしょう。

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