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不倫騒動で思うこと③

スポンサーは購買意欲をあげてほしいから人気タレント化した渡部さんを起用していたわけで、日中にやる番組のターゲット層なんてどこの企業も主婦層がほとんどだ。

つまりは、スポンサー側が渡部さんに課していたのは「主婦層を敵に回すな」ということである。
求められるイメージを保ち続けるのが彼の仕事であったわけだ。

であれば、渡部さんはその意味でとんでもないミスをしたとも言える。
ミスをしたなら謝罪は必要だろう。

彼が「芸人として」今後イチからやり直したいならば、ここまで大掛かりな会見は必要なかったかもしれないが、恐らく彼はあの栄光を再び、と思っていたのかもしれない。

ならば、あの謝罪会見がもつ意味は、

「不倫をしたことで、スポンサーのターゲット層に不快な思いをさせ、スポンサーのイメージもダウンさせるという大きなミスをしてしまいました。申し訳ありません。」

だろう。

そして、彼の最大のミスは早く謝らなかったことだ。我々も小学生ぐらいの頃に、「悪いことをしたらすぐに素直に謝れば、先生たちは怒らないよ」と言われたことはないだろうか。

彼は、“すぐに”“素直に”謝らなかった。
早く会見していれば、今頃は宮崎氏の不倫騒動などで、
それこそ彼の思惑通りエンタメニュースとしては「下火」になっていたかもしれない。先日の会見で言えないこともあったかもしれないが、本音ではない部分もあったはずだ。


『ガキの使い』が最初の復帰というのも良くない。

もし復帰するならば、舞台上のコントでコツコツと信用回復するのが正攻法だったように思う。

アンジャッシュのコントは面白い。
だから、彼等はここまで売れたのだ。

週刊誌では、「渡部は今回の不倫で全てを失った」などと書かれているが、
そんなことはない。

コントのネタはどちらが作っているのかは知らないが、ネタ作りの才能まで失っているとは思えない。


お笑いコンビのアンタッチャブルも最近「復帰」してコント番組には必ず出ている。
柴田さんは自身も女性問題やら逮捕騒動を起こしたが、(ファンキーな某人のやらかしの方がインパクトが大きく、むしろ気の毒な人というイメージが付いたこともあるかもしれないが)10年という長い謹慎期間を経て、ソロ復帰、ついにはコンビ復帰と相成った。

彼等のコントを久々にみて思ったのは、「やっぱり面白い」だ。

渡部さんは、会見で「信頼を取り戻す」と言っていたが、奥さんへの信頼は当然ながら、彼が目指すべき世間への信頼回復はコレではないかと思うのだ。

柴田さんのように10年も籠もっていろとは言わない。
だが、「人間的には褒められたものではないが、コントは面白いんだよな」という笑いに対する信頼を得ていくべきではないか。

児島さんもまた二人でコントをやりたいと思っているはずだ。

ならば、いきなり年末の人気番組でサプライズ復帰では世間は納得しないだろう。

信頼回復に近道はない。彼の場合は特に長い道のりが必要だ。

しかし、どんな人間にもやり直しはできる。何歳になってもだ。

プライベートではなく、アンジャッシュのコントのすれ違いをもう一度観たいと思う。


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