観光とファッション②　観光コンテンツにラグジュアリーブランドファッション

観光地において、観光者のファッションも観光コンテンツになるという観点から思いついたアイデアです。
観光とファッションは密接で、観光者も思い思いのファッションをそれぞれがしてきますが、観光に対して非日常を求めにきているのなら、とっておきのファッションをしてくることもあるかもしれませんが、それが例えとっておきだったとしても、すでに持っているということは、日常の中にあるものとして考えられもします。そうであったのなら、ファッションも全く非日常にしてしまうのはどうでしょう？

＜ラグジュアリーブランドファッションレンタル＞
観光コンテンツの中に、温泉街で浴衣や着物をレンタルして街を散策というのがあります。浴衣や着物は家にもあると思いますが、持っていく手間も省け、更にその地の雰囲気に浸ることができ、結果非日常感さえ感じられます。テーマパークでも、武士、忍者の衣装を着て…というのもあります。
浴衣や着物の代わりに、ラグジュアリーブランドファッションのレンタルです。ラグジュアリーファッションブランドは高額ですし、奇抜なモノもありますから普段なら着ないし買わない買えないという感じのファッションもいいと思います。服だけに限らず、靴、バッグ等全て揃えるのです。
ヘア・メイクアップ・ネイルのサービスがあってもいいかもしれません。
街に繰り出し１日過ごしてもいいし、夜のディナータイムの時間レンタルでもいいでしょう。武士や忍者の格好で街に繰り出すには、なかなか勇気が要りますから、とても現代的です。
できれば「ステージ」が用意されているところがベストではないでしょうか？観光スポット、デザインされたランドスケープ、バキバキにモダンな建築物等。
非日常、ゴージャス、ヒロイン気分を味わうことができ、フォトジェニックでもあるし、とてもいい思い出になるでしょう。
そしてラグジュアリーブランドファッションを着た観光者が増えれば、その地の新たな観光コンテンツになり得ます。
また女性に限ったアイデアではなく、男性も同様です。
レンタルですが、レンタル店感を出さず、品を豊富に取り揃え、「ブティックで買い物をしているかのような感覚」になれる店舗が尚いいでしょう。
話題にもなるはずです。

＜ラグジュアリーファッションブランドレンタル×ホテル＞
ラグジュアリーファッションブランドレンタルとホテルを掛け合わせたアイデアもありですね。デザインホテルであれば、ステージはすでに用意されていることになります。一日ホテルでその世界観を楽しんでもらえるようであれば、ホテル内オールインクルーシブもいいでしょう。

元々お金持ちで、ラグジュアリーブランドを普段から着ているような方であれば、対して魅力的に映らないかもしれませんが、恐らくそうでない人の方が圧倒的に多いはずです。ブティックで試着はできても、もちろんそれを着たままずっと過ごすことはできません。それを着て数時間あるいは１日過ごせるのです！

ファッションによって自分の気分が上がったり、気持ちを前向きにしてくれたり、時には悲しみを解き放ったり戒めたり…もしかしたら今の自分と理想の自分の懸け橋になってくれたり…ファッションというのは気持ちさえも左右させるものですから、ヘルスツーリズムの側面があるかもしれません。

このアイデアは小規模観光地であっても都会であっても有用だと思います。
観光地というと、どうしても観光地側が「用意する」というのが常道です。当然レンタルを用意するわけですが、同時に「仕掛け」であり、これが実現されれば、もしかしたら、観光者によって観光地が盛り上がっていく可能性があります。目に入る画というのは、かなり大きな効果をもたらすと思っていて、この場合、逆に観光者から観光地（の人）が影響され、観光地づくりに変化が出てくるかもしれません。

ラグジュアリーファッションブランドと提携できないでしょうか？もしくは、ファッションブランドを多くの人に知ってもらえるチャンスと捉え、これをラグジュアリーファッションブランド自身が行わないでしょうか？売れ残った商品はアウトレットに行くか廃棄してしまうはずですから、リユースという観点からも選択肢としては十分アリなはずです。
自動車メーカーのメルセデスベンツ社がこの手法を展開していますね。

私は現在、「憧れが乏しい世界」になっていると思っています。
今回のアイデアは、ちょっとした「憧れ」や「願い」を叶えられる新しい体験型観光コンテンツです。