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【写真家直伝】バイクをカッコよく撮る7つの奥義

こんにちは バイクで旅する写真家 立澤重良です。

2月の個展が終わってもう2か月、早いもので千葉の桜も散ってしまいました。時の経過は儚いですね・・・

個展を終えて写真家としての心境変化を感じつつ、毎日を慎ましく過ごしております。

しかし、あらためて強く感じるのは自分を応援してくれる家族、友人、遠くから来てくれたファンの人たち、バイク業界時代の仲間、会場の千葉市民ギャラリー・いなげの関係者・・・ありがたいです。

支えてくださる人たちの嬉しい言葉の一つ一つが写真活動の励みになります。本当に感謝です!

さて、少しでも恩返しがしたいので今回は【バイクの写真の撮り方】の解説でございます。

巷ではかっこいいバイク写真の撮り方として、多くの情報が存在しておりますが、なかなか写真家が、ましてはバイクを専門にしている写真家が、そのノウハウを公開することは少ないと思うので、手前味噌でございますが今回の内容は濃いのではと思っております。

市原市の高滝湖で撮影した桜の景色

☆この投稿で学べること☆

1.バイクの持つ魅力を的確に写真で表現できる

2.演出も含めた表現の自由度を広げる

3.プロの隠された撮影ノウハウ

解説に使用する写真はすべて私の撮った作品です

はじめに

さて、バイク写真といっても様々です。

まずは幾つかのカテゴリーに分類して、それらを意識し使い分けるところから始めましょう。

例えばバイクという車体そのものを主役にした写真、ツーリングの記念写真、SNSにアップするためのレポート的写真、景色が主体のツーリングシーン・・・といった具合です。

どれにも該当しないような曖昧な写真、またはワンパターンな記録写真を卒業するのです。撮って楽しい、見て嬉しい、人に喜んでもらい、ネットや写真展で発表して社会を明るく灯す。
そんな素敵な一枚を目指して貴方のバイクライフを昇華させましょう。

今回はバイクが主役の愛車写真の撮り方を7つの奥義として公開いたします。なお奥義3以降は有料に設定しましたが「返金を受け付ける」設定にしておりますので、ご満足いただけなかった読者様は返金OKでございます。

奥義1【まず最初に背景を探せ】

空冷最終のBMW R1200GS

愛車の写真を撮るときの鉄則は最初に背景となる場所を探すことでございます!多くの人は背景という概念にとにかく無頓着で、電線や看板の多い場所で撮ったり、主役級に存在感の強い被写体と一緒に撮ったり、山や海などの自然風景にこだわりすぎたりと、ハッキリいって間違いだらけでございます。

バイクにはそれぞれ個性があり、デザイナーが描いた繊細な線、メカが発する機能美、または言葉では説明できない雰囲気など、そういった魅力にオーナーである貴方が惚れて愛機として選んでいるのですよね。

そのバイクの個性を見出し、それが最も魅力的に写真となるよう、引き立ててくれる背景を探してみましょう。すっきりとシンプルで車体のデザインやカラーを邪魔しないスタジオのような場所です。自然風景とは限らず写真のような無機質な空間である場合もあるでしょう。

その場所は「ひっそり」と存在しているので注視して走っていないと見過ごしてしまいそうです。自分のバイクの雰囲気によく似合う背景とはどのようなイメージか?事前に考えておきましょう。

そして走りながらそのイメージの通りのスタジオ探し、背景紙探しをするのです。大丈夫、必ず見つけることができます。

奥義2【人物の表情で魅せろ】

「表情で魅せる」これできれば思わずプロの人も動揺します

バイクとは不思議なもので人物が一緒に写っていないと画的に何か物足りないものです。それはまるで飼い主の帰りを待っている馬のような寂しさでもあります。

多くの人はバイク+ライダーを撮るときに、ピースサインで記念写真を撮ったり、黄昏ている背中を撮ってみたりしますね。それも素敵ですが感情表現で魅せることを覚えましょう。

バイクと過ごした、その素晴らしい人生の1ページはもう二度と帰ってこない尊い一瞬なのです。楽しかった、嬉しかった、感動した、そういった人の感情を交えて愛車と一緒に撮ってみましょう。

もしこれに成功すれば少々バランスが悪い構図でも絶対に平凡な写真にはならないとお約束します。

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