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キミは神が宿るバイクを知っているか?

日出る國ニッポン、弥栄。

皆さま、いつも見て頂き感謝でございます。
オートバイで旅する写真家の立澤重良です。

さて今回は(今回も?)少し変わったことを書いてみようと思います。
皆さまは九十九神(つくもかみ)をご存知でしょうか?

九十九神はモノに宿る神さまのことです。

付喪神と書くこともあるようですが日本の民間信仰や妖怪伝説に登場する道具の神さまです。ジブリのアニメ「となりのトトロ」に出てきたまっ黒くろすけも九十九神だそうです。

人々に廃棄された器や道具達が腹を立てて節分の夜に一揆を起こすが、護法童子に懲らしめられ、結局は仏教に帰依するといった伝承があります。

ゲゲゲのゲですね。

大切なモノや長く愛用しているモノって愛着がわきますよね。

長く乗ったバイクを手放す時、とっても寂しい思いが沸いてきて今までの愛車に「申し訳ない」という気持ちでいっぱいになるものです。

一昨年、15年間で約10万キロを共にしたBMW R1200GSを手放すとき、我が家の駐車場から去っていく買取屋さんのトラックの後姿を見送り、寂しさで胸が熱くなりました。

これは皆様もご経験があるのではないでしょうか?
そう、バイクは生きているのです。

綺麗に手入れしてあげるとエンジンのふけ上がりや排気音が軽やかに感じたり、おまえはいい子だと言ってタンクでも撫でてあげると不思議と愛車が喜んでいるような気さえしてきます。

九十九神はそんな持ち主の想いがモノに宿る霊的なエネルギーのことを指すようです。

古くからは茶碗なら100年と言われますがバイクならどれくらいでしょう。

私は月に一度、崇敬する神社である千葉県の香取神宮を参拝するのですが、つい先日、香取神宮でMOTOGUZZI V7specialを鳥居の前に停めて参拝から戻ると不思議なことが起こりました。

あまり見かけない白い斑紋のある黒アゲハ(後にモンキアゲハと知りました)が私の方へやってきて、私の体をぐるりと一回りして去っていきました。その直後、早朝で誰も居ないはずの香取神宮の駐車場に70~80代くらいと見られる女性が私のV7の前に立っています。

そして「このオートバイは車の免許証で乗れますか?」と私に聞いてくるのです。
私はこれは大型オートバイなので専用の免許証が必要ですよ、と答えると何だか残念そうな表情をうかべてV7を見つめ、「そうでしたか、教えていただきありがとうございます」と言って去っていきました。

はて、あの御年でこのような大きなオートバイを運転してみたいと思ったのか?不思議だな。
とその時は思いました。

その日、空を見上げると至る所に龍雲が立ち込めていて、それはまるで高天の原でフェスのようなイベントでも開催されているのだろうか?と思わせる賑やかな空でした。

神社に行くと馬を祀っている摂社をよく見受けます。

馬は神さまの使いであり神聖なものとされています。
香取神宮には桜馬場があり末社として馬場殿社があります。また仏教では六観音の一つとして馬頭観世音という馬の守護神が存在します。

昔は自動車や電車がありませんから交通手段は馬であったので、大切な馬を神として祀っていたのですが、現代では人々の交通手段として馬が使われることは無くなりました。

では、馬場殿社や馬頭観音様はいま、何をお守りいただいているのでしょう??

みなさんはどう思います?

もしかして、馬場殿社や馬頭観音さまは現代でオートバイを守っているのでは?
オートバイは【鉄の馬】なんて表現されることがありますが、そう考えると神さまにお守りいただいているオートバイが存在していてもオカしくはないですよね。

私はいつも神社を参拝するときに本殿に参拝したあと、必ず全ての摂社、末社もお参りしています。香取神宮では香取様(フツヌシ様)の祖神である匝瑳社(ソウサ様)、櫻太刀自神社(コノハナノサクヤヒメ)、鹿島社(タケミカヅチ様)、六所神社(スサノオ様やワケイカヅチ様など六柱)、諏訪神社(タケミナカタ様)、護国神社、フツヌシ様の荒魂である奥社、お金さんが大好きなので稲荷神社(ウカノミタマ様)にワンカップをお供えし、そして馬場殿社も丁寧に祝詞を奏上してお参りします。

・・・もしかしてだけど、私のMOTOGUZZI V7specialには馬場殿社の神様が憑き神さまとしてご守護されているのか??だから先ほどの老婆はその神氣に反応して、あのようなことを??

そう思ってまじまじとV7を見つめると、なんとなく神々しいオーラを放ってるように思えてきた。

いや・・・まさかね。

祓え給へ 清め給へ
守り給ひ さきわい給へ
とほかみ えみため

最後までみていただき感謝でございます。

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