ドル円という為替という生き物について

■為替の動きは無視できませんが

アメリカ株投資というと、為替リスクがつきものだというのは当然です。日本からアメリカ株に投資することで、為替の変動による資産の変動を無視できないからです。

つまり、この為替という生き物についての理解があるのとないのとでは、投資に対する結果が違ってくるのかもしれません。あくまでもカモの話なのは、あとでわかります。

■最初に結論です

結論的に為替の動きはレンジです。

これさえ分かっていれば、何も怖くないと言ことがわかると思います。

例えば、現在100万ドルの資産を運用していたとして、これを円に換算するとどうなるのかという形で計算してみます。しかしここでよく考えて欲しいことがあります。それは株の場合運用利回りがあることです。

なので、ここでは為替の変動だけではなく、運用利回りも考慮したトータルリターンを考えてみようと思います。しかも、できる限りあまりよくないパターンで考えてみます。

■現在ＦＸはしていません。その理由とは。。。

以前はＦＸをしていましたが、現在ＦＸはしていません。その理由は、簡単です。

１．ＦＸは儲からないから。
２．24時間取引がストレスになったから。

儲けている人がいるじゃないかという事実はあります。しかし、それはごくごく一部の人たちだけで、その人たちが今後も継続して稼ぎ続けられるかというと、かなり疑問です。

実は為替の世界では90%以上の確率で負けることが、場面場面で繰り返されます。これは何を意味しているのかというと、生き残れる確率10%以下が常に繰り返されるので、最終的な生存確率がゼロに収れんされることを意味します。

それに24時間取引に魅力を感じる人もいるかもしれませんが、精神的に疲れます。ましてレバレッジをかけているとなおさらです。

それが辞めた理由です。

■為替変動を含めて資産運用を考えてみましょう

最初に条件を設定します。

１．株が年5%成長する。
２．ドル円が1年で105円から95円になったとする
３．2年後ドル円が90円になる
４．ドル円が順次85円80円75円になる（可能性はほぼ0です）

株のリターンが低すぎないか？　ドル円の見方が楽観的すぎるのでは？　という見方もあるかもしれませんが、あくまでも低いパターンで考えています。

実際株での運用利回り5%以上は、全く普通にあり得ます。

その一方で為替というものは比較的レンジ圏内での動きになります。株と違って上昇し続けることも下落し続けることはあまりありません。稀にトレンドが発生したときには、最終的にその反動が来るので、結果レンジに収れんされます。

この辺の為替に対する説明は、必要に感じた時に追加したいと思いますが、結果だけわかっていればいいと思います。

では運用資産100万ドルで計算します。

0年目：100万ドル　⇒　1億500万円（ドル円105円）
1年目：105万ドル　⇒　9975万円（ドル円95円）
2年目：110.25万ドル　⇒　9923万円（ドル円90円）
3年目：115.75万ドル　⇒　1億419万円（ドル円90円）
4年目：121.55万ドル　⇒　1億940万円（ドル円90円）
5年目：127.63万ドル　⇒　1億1487万円（ドル円90円）
10年目：162.89万ドル　⇒　1億4660万円（ドル円90円）
15年目：207.89万ドル　⇒　1億8710万円（ドル円90円）
20年目：265.33万ドル　⇒　2億2553万円（ドル円85円）
25年後：338.64万ドル　⇒　2億2091万円（ドル円80円）
30年目：432.19万ドル　⇒　3億2415万円（ドル円75円）

こうやって長いスパンで考えれば、為替リスクはほぼゼロになることがわかると思います。

何が言いたいのかというと、最終的には、為替の変動を株のリターンが上回るので、資産が爆増するという結果がえられるということです。

当たり前のことですが、10年後20年後30年後のドル円がいくらになるのかはわかりません。とはいえ、少なくとも現在の為替政策を考えると、円高になったとしても、急激な変動は起きにくいと思います。

しかも仮に円高トレンドがあったとしても、75円に行く前に止まる確率の方がはるかに高いです。

ということで、過度に為替変動を意識する必要はないことが得理解できたと思いますので、安心して、資産運用してください。

皆さんが大儲けできますように。
ではまた。