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ウォルマートが変身して、収益力が急激に上がっている。当然株価も急上昇中。

ウォルマートなんてダサい?

ダサくないです。
むしろ、今儲かる株の一つです。

ということで、今回は、ウォルマートの概要を説明して、「ウォルマートって、今そんなに変化しているんだ」と思ってもらえたら最高です。

分かっている人なら、別に必要のない記事かもしれません。

今回の内容は以下になります。

🟨先入観を持っているとチャンスを見失う

先入観を持っていると、せっかくの投資チャンスを見失うことになるという話を最初にしたいと思います。

最近の例で言いますと、テスラではないかと思います。

テスラをただの普通の自動車会社と同じようにとらえていた人たちは、皆大損しました。

分割前の株価の800ドル(分割後160ドル)や1000ドル(分割後200ドル)すら説明がつかず、その後も株価がうなぎ上りで、現在は、2500ドル、分割後500ドルです。

トヨタの時価総額の2倍以上です。

もちろん割高感はあるかもしれませんが、成長性を加味すると、決して割高ではないことも事実としてあります。

テスラ株で多くの投資家が爆損したのは、先入観を持っているからです。今でも、この先入観から抜け出せずに「割高割高」と言い続けている人もいます。別の人は、販売台数の推移だけをチェックすればいいという人もいます。

これは、もはやただの自動車会社「テスラ・モーターズ」としての評価で、「テスラ」としての評価ではありません。

間違っているとは思いませんが、それだけでは足りないのではないかということです。

✅新しいものには、先入観を持たずに、正しく評価する必要がある
✅新しい会社に変化し始めたときは、旧来の見方を捨てて、再評価する必要がある

ということです。

ウォルマートとは別段新しい会社ではありません。ただの大型スーパー。西友を買収したけど、うまくいかなかったら売却しただけの会社ですが、収益構造が大きく変化したので、そこに着目して今後の成長に期待をした投資を始めている人たちが大勢います。

✅投資で重要だと思うことは、収益性が上がったときとその理由です。

今回、ウォルマートを紹介したのは、コロナ後に急激に収益性が爆発的に上がり、その理由が特需だけではないからです。

この事業売却は、何も日本だけで行っていることではなくて、収益の悪い事業売却を進めて、収益性の高い事業に集中する方向に舵を切っているようです。

これが、最近のウォルマートの方向、デジタル化です。

🟨ウォルマート激変はデジタル部門から

コロナ後の決算を3回こなしましたが、どれも急激な業績変貌を見せています。特に、前回と今回の決算の内容を見ると、デジタル部門が大きく成長しています。

デジタルセール部門
Q2:+97%
Q3:+79%

アメリカの既存店売上高
Q2:+9.3%
Q3:+6.4%

今回のQ3決算の内容を見ますと以下になります。

Non-GAAP EPS:$1.34 (予想に対し+$0.15、+12.6%)
GAAP EP:$1.80(予想に対し+$0.60、+50%)
売上高:$134.71B (+5.2% Y/Y) (予想に対し+$3.18B、+2.42%)

この収益局のアップがどこから来たのかというのはデジタル部門からで、経費を削減して利益率も上がっているのです。

最近では、ネット通販という形態だけではなくて、デジタル決済事業にも参入し始めているので、今までのウォルマートととは別物になりつつあると考えた方がいいと思います。

🟨ウォルマートのこれまでの業績のグラフ

最初は売上高からです。

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綺麗に上がっていますが、最近の売上高の変化が続くのかどうか、海外事業の攻め方で、この数字が大きく変化してくると思います。

つぎはEPSです。

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2014年から下げ始めたEPSは営業利益が激減したためです。ですが、2018年から回復したのは、アマゾン効果によって競争相手が減ったため収益が回復しました。

次は営業利益率です。

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営業利益は減ったままそれほど回復していませんし、営業利益率も低いままです。これだけを見ると、何が変わったんだと言われそうですが、変化の兆しに着目しています。

最も顕著に表れているが、純利益と純利益率だと思います。ほぼEPSと同じです。

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2018年からV字回復していて、特に直近2四半期の成長が顕著で利益率が3.6%に戻ってきています。

純利益で言うと、2013年のピークを越えていますので、今後、この流れが続くと期待されています。これはデジタル部門の強化によって、無駄が減り収益構造が改善した結果だからです。

2018年からV字回復したウォルマートですが、その回復が本物だということがこれからの決算で確かめられると思います。

🟨ウォルマートのデジタル化が始まっている

ウォルマートのデジタル化の話をする前に、過去何をやってきたのかということから話した方がわかりやすいかもしれません。

これまで拡大路線を維持するために、西友のようなスーパーを買収して、日本などに乗り込んで行くやり方をしていましたが、これはことごとくうまくいっていません。

うまくいっていなかったというか、思うような結果が出せなかったといった方がいいと思います。

それで、ウォルマートのやり方は、他国では通用しないと言われてきました。結果的に西友などを次々売却しています。

では、今なぜ売り始めているのかというと、それは店舗を買収するやり方をやめて、デジタル化に移行し始めたからだと思います。

今のアメリカの成功例が、店舗がある、デジタル化も進める、売り上げを伸ばす、経費を抑える、利益を上げるというやり方です。

今、インドでは、デジタル決済の会社を買収したりということで、決済事業にも進出し始めています。もう、店舗でカートを転がして大量に商品を買うというスタイルだけではなくなってきていると思います。しかも決済が簡単にできるとなれば、言うことなしです。

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商品販売はするけど、過度な店舗展開をするのではなく、
効率的な販売方法に切り替えてきているところ。
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実際ウォルマートは商品販売に関する莫大なデータを持っていまして、それを有効活用することで、売り上げにつなげてきました。

それが今度、デジタル化と結びつくことで、さらに効率性を高めるための最適化を進めているところだということも分かったのではないかと思います。

しかも最強な部分は、アマゾンには絶対に真似ることのできない店舗展開のノウハウがウォルマートには蓄積されている点です。これとデジタル化の融合が始まっていると考えています。

🟨ウォルマートのチャート

長期のチャートから順番に見ていこうと思います。

✅月足の20年超のチャート

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業績は2018年が底でしたが、株価的には2016年が底となって、そこから急上昇が始まっています。

2年ぐらいの日足チャート

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チャートがグッチャグッチャなんですが、上に向かっています。

これからもそうなるのかどうかわかりませんが、チャートの癖は続くことが多いので、覚悟した方が良さそうです。

最近の特徴としては、今年の3月以降からの上昇の勾配が立ってきています。これは決算内容だけでなく、その過程でデジタル部門の大幅な成長から強い買いが入ってきているからだと思われます。

将来を期待した買いです。

なので、この強い上昇は当分続くと考えられます。

🟨今回のまとめ

これからどういう形になっていくのかはまだわかりませんし、他国への成功例もまだありません。

ですが、投資とは、そういう未知数の時が面白いときです。

しかも、現在間違いなく最適化を進めていますし、それが結果として表れてくるでしょうし、他国にも展開していくのかどうかにも注目してゆきたいと思います。

ということで今回のまとめです。

✅ウォルマートのデジタル化
✅アメリカでの成功がどこまで続くか
✅他国へ展開するかどうか
✅47年間連続増配企業

ここまで株価も上がったことだし、大成功してほしいと思います。

アメリカでは、再ロックダウンが始まろうとしていますので、現時点で、先物が昨晩の上げをすべて消しています。もしかすると、ある程度大きな下げが来るかもしれません。

下げたときはチャンスなので、狙っていきたいと思います。

ということで、皆さんが大儲けできますように。
ではまた。




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