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【投機の流儀】「炭鉱のカナリア」が鳴き続けている

第1部 当面の市況

(1)市況コメント
週明けは売り先行で安く始まろう。底流には、今までのFRB関心事のほかに世界市場を揺すった、15日に公表した欧州中央銀行ECBの声明文であった。「安定したベースでの利上げを続ける必要がある」と明記された。
世界不況、世界株安の足音と市場は聞き取った。中央銀行と市場との溝が最も悪材料となる。
一方、「利上げは止まってからが怖い(実勢に効いて来る)」というアノマリーが想起される。
また、野村・大和・日興証券が主要企業23年度増益を16日に揃って下方修正した。(本稿の第2部(6)で述べる「23年度は減益」という見方よりは明るい)。

先週末の米国市場では、NYダウは3日続落し、3万2920ドル前日比281(0.8%)安、ナスダック指数は1万705ポイントで前日比105(1.0%)安となった。日経平均先物は、夜間取引で通常取引より190円安で取引を終了した。

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