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【投機の流儀】日本株、高値更新の舞台はアベノミクス相場の始動期と似ている

第1部;当面の市況

(1)市況コメント

先週末の米国市場は米債務不履行の回避で、NYダウは700ドル超の今年最大の上げ幅で33762ドル前日比701(2.1%)高、ナスダック指数は13240ポイントで前日比139(1.0%)高となった。

夜間取引での日経先物一時は32000円台をつけ、終値は31970円と、週末現物値(31524円)より450円程度高いところで取引を終えた。
6月物コールオプションは30000円〜32000円まで積み上がっており、売方の先物ヘッジ買いが騰勢を加速させている。

今週は9日(金)に3カ月に1回(3月・6月・9月・12月)の「メジャーSQ」を控えている。前日8日(木)が6月物の取引最終日となり、特に売方の先物・オプションのプレーヤーは厳しい判断を迫られる。
前回の3月メジャーSQでも、SQに向かって踏み上げ相場の色彩となり、前日3月9日(木)に高値(28734円)をつけて、その後踏み上げの買い圧力がなくなると、シリコンバレー銀行の破綻の悪材料も加わり、四空(四つのマド)を伴って5営業日で安値(26632円)と▲7.3%のスピード調整となった。

3月と同様にSQに向かっての踏み上げでオーバーシュートした上昇分は、SQ通過後には剥落しても不思議はない。ただ3月局面と大きく異なり、今回の上昇局面は外国人投資家の腰の据わった買いが入っており、寧ろそこが再度押し目の好機となる可能性もある。
循環物色相場に変わったが、これがどこまで続くかが今月相場のカギになろう。

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