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【投機の流儀】2003年春のSARS騒動の既視感は今回通用しない

第1部 当面の市況

先週末はNYは新型ウイルス問題を嫌気して下がったが、NY市場の堅調
を意図したトランプが、例の「得意の株価操作」を意識してか株式投資に関す
る税制控除を検討する意向を伝えて市場は持ち直して25ドル安と小幅安に
終わった。週明けの日本株も微動の範囲に始まろう。

(1)「今のようなときに一体誰が株を買っているのだろうか」「続くか『利益なき株高』」
日経平均の終値で言えば先週は1週間で▲140円ながらも1日の例外もなく2兆円(売買代金から見て活況の目途とされる金額)を超えていた。売買代金2兆円超えは1月31日以降10営業日を1日の例外もなく続いた。
「今のようなときに一体誰が株を買っているのだろうか」、これは、筆者の友人(野村證券で個人営業と法人営業と本社枢要部門を務めて現在は会社顧問などをしながら抜け目ない投資家として利益を上げて生きている男)の最近の言い分である。
「続くか『利益なき株高』」、これは日本経済新聞2月14日号の証券記事の見出しの文言である。

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