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【投機の流儀】消費増税は再々延期する、その客観的な理由

【今週号の目次】
第1部 当面の市況
(1)底入れのシグナルは今は見えないが、下値の模索が付けばいつでも中間反騰はある、それが相場の生理というものだ
(2)今までの下値支持線は、それを割り込めばその線が次の上値抵抗線に変化する、という傾向がある。週末は、下値支持線の2万1000円を割り込んだ、次はこれが上値抵抗線に変化する可能性あり。下値に12月25日の,本稿が「当面の陰の極」と言ってきた、その線を意識することになろう。しかし日経平均の「PBR1倍」は重要なメドとなる
(3)強まる安全志向
(4)6月末に支払われる配当金合計は約7兆円、これはどこへ向かうのか
(5)銅相場は景気動向に先行するという
(6)衆参同日選挙はやる。消費増税は再々延期する 
第2部 中長期の見方
(1)GDP四半期別報告に惑わされるな
(2)消費増税は再々延期する、その客観的な理由
(3)米中貿易戦争
(4)「リーマンショック級のことがない限り・・・」と安倍首相は云うが、実は「チャイナリスク」が起きればリーマンショックより甚大である
(5)市場は米中貿易戦争を片時も忘れない――米中の問題は「ロス・ロス」の関係に至る
(6)トランプの計算――「思い付き」ではなく、中国の無礼に対する報復だった
(7)米中貿易戦争は「ウィン・ロス」の関係になるという説
第3部 消費増税延期と衆参同時選挙と政局
(1)政局・政策・消費増税再々延期・米中貿易戦争との関係
(2)「政局を語ると敵をつくるから政局の話しをしない方が賢明だ」というが・・・
(3)米中貿易戦争の先行き――これは、増税はやらない、という格好の説明力となる
(4)「リーマンショック級の事態」を未然に防ぐ義務が政権担当者側にはある
第4部 政策論議と海外諸事情
(1)「悪い経済政策」と「非常に悪い経済政策」のいずれをとるかの問題
(2)「第1の矢」の効果は甚大だったが、「2%目標」には「矢折れて弾尽きた日銀」
(3)「日銀の異次元緩和」、この先どうする
(4)米中文明の衝突論は良くない
(5)中国経済の裏面
第5部 読者との交信
神奈川の一読者との「スルガ銀行株への長期的投資」についての交信(5月19日)
編集の手違いから先週号への掲載をしなかったので今週号に掲載する。質問者本人に対しては5月19日付で返信している。
(1)筆者からの返信(質問者への返信は19日)。
(2)スルガ銀行株に関する交信(5月19日)への追伸

第1部 当面の市況

(1)底入れのシグナルは今は見えないが、下値の模索が付けばいつでも中間反騰はある、それが相場の生理というものだ
月末・週末(金)は3日続落で計650円幅を下げ、2月8日以来の安値となった。NY週末は大幅安で、土曜日の日経先物は2万435円だが、今年安値2万135円(2月8日)の300円上のレベルで止まってはいる。

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