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【投機の流儀】後年「コロナバブル相場」と呼ばれるであろう今の相場はいつ迄もつか?

第1部 当面の市況

(1)特別の過熱感はない。在るのは高所恐怖症である
週末は米国の追加経済政策が市場の予想通りの範囲内で出て決まったので好材料出尽くし感の利食い売りが広がった。
元々、高値警戒感は常時ある。
が、尤も週末現在は25日線との乖離も騰落レシオも「やや用心」という程度であり、特別の過熱感はない。在るのは高所恐怖症である。

トランプも末期を迎えてバイデン御祝儀相場が宴の終わりに近づいた。昨年は安値から高値までの上昇幅は約1万1,000円で史上最大だった。もっとも上昇率で言えば67%であり、72年の過剰流動性相場の年間92%高には及ばなかった。年間振幅の1万1,000円というのは90年のマイナス振幅1万8,000円に次ぐ史上2番目である。但し、90年の振幅は下方に向ってのものであるから比較する意味はない。

内閣府が14日発表の2020年11月の機械受注は市場予想に対して前月比プラスだった→設備投資の回復期待につながる。

現時点でのことではないが、近未来に株式バブルがはじける可能性が高い。但し、コロナが残存する限り強度の財政支援・金融支援は正当化される。逆に言えばコロナ収束の見通しが広まれば、過度の財政・金融共演の流動性供給は正当化されにくい、となる。

妙な言い方ではあるが、コロナが残存している限り、感染者数が拡大している限り、財政・金融の大盤振る舞いは続くから、この「コロナ相場」は多少の調整はあっても基本的には続く。皮肉な言い方だが、そういうことになろう

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