マガジンのカバー画像

投機の流儀 セレクション

305
メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、… もっと読む
運営しているクリエイター

2021年4月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】同じ型のバブルは二度とない

現在がカネ余り相場であることは間違いない。コロナ禍による経済破壊を防ぐために政府が意図的に出した過剰流動性相場である。したがって、意図されたバブル、合理的バブルなどという言葉もある。ただ、平成初年のバブルと違ってカネ余りは株式市場に集中していることだ。平成のバブルは125万円で募集したゴルフ会員権が4~5年先には6000万円で売買されたり(6千万円で募集しているというのではなく仲介業者が売買した。筆者も125万円で買った三井の森・蓼科ゴルフ倶楽部の妻の名義の分は4650万円で

【投機の流儀 セレクション】市場はコロナ第4波を恐れていない

株価は既にコロナ禍からの脱却を充分に織り込んでいる。22年3月期決算は60%増益だということを織り込んでいる。22年3月期決算は60%増益だということを織り込んでいる。コロナ第4波を恐れていない。筆者は昨年3月に1万7,000円~1万8,000円のところを本気で稼働資金の8割ぐらい使って株を買った。オールドエコノミーも含めて我々の言葉で言うところの「大通り銘柄」を片っ端から買った。1年持っていれば2倍以上になったものも半数以上あるし、3~4倍になったものも中にはある。しかし、

【投機の流儀 セレクション】三菱UFJ銀行株と野村證券株

三菱UFJ銀行株は、将来金利が上がれば最も利益が上がるビジネスモデルをとっているから「金利高=三菱UFJ銀行株上昇」というかたちになるのが理屈さ上当然であった。しかし、第1ラウンドは終わった。 罫線上で言うところの新値三段足(三線転換法とも言い、ザラ場を無視して引け値だけで見ると、三本前のロウソク足の引け値を下回った時に「陰転」、上回った時に「陽転」とする)で言えば650円をもって完全に天井を突いて三線転換法では陰転した。野村證券株ももちろん陰転した。ところが、もっと長期的に

【投機の流儀 セレクション】「コロナ相場」は循環買いを呈するか

4月~翌年3月末、と言う年度期間で言えば、20年4月~21年3月末という「20年度」は50%以上の上昇を示した稀有な年度となった。後年「コロナ相場」との異名で命名されるかもしれない大相場の一つになった。20年3月安値~21年2月高値を見れば11ヶ月で86%高を演じた。 1月大発会~12月大納会までという暦の上での年度で言えば、史上最高は1972年の過剰流動性相場(後年の命名は「列島改造相場」)の年間92%高であったろう。この時に起きたことは、前年の「ニクソンショック」という