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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2021年2月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】最近の日経新聞証券欄の文章は少々オカシイ

日経新聞や株式業界新聞の記者は自己勘定での株式投資をしてはならないことになっている。ところで、最近日経新聞の文章の表現方法が少々客観性を欠き、特定の銘柄を推奨するかのような書き方をしているケースが目立ち始めた。例えば「ソニー、PER13倍で割安感」という見出し、まるでソニーの推奨文のようだ。または「○○○よりも先回り買いの効果が上がりやすいのが低位株だ」、これでは低位株の推奨文のように見える。あるいは「反落」「売りが優勢となった」と書くべきものを「急上昇に警戒感で売り」「スピ

【投機の流儀 セレクション】もっぱら市場内部要因、好需給の相場

先週週明けは強保合で始まろうとしていたが、それどころではない大幅上げとなった。全く内部要因によるものだと思う。 12日(金)がSQ日であったが、その前日が祭日で休みだから10日(水)が売り方の行動を起こさなければならない日だったとなろう。現に、10日は朝方の寄り付き後の10分間で500円高をした。売り方の踏み上げ以外にない。 こうなればいよいよ過剰流動性相場の末期現象かという見方もあろうが、あと500円で心理的節目とされる3万円に届くし、海外勢から見ればドル換算で4万300円

【投機の流儀 セレクション】過剰流動性の力

1月末2日間の970円下落の後、2月に入って5日間で1,118円幅を上昇し、1月末の暴落前を抜いてコロナ後の高値2万8,980円(1月14日)に200円にまで迫った。 大和証券によれば、20年3月は24%減益、21年3月は19.6%減益、そうするとコロナ前60.8%のレベルになってしまう。コロナ前の水準に戻るとすれば21年度(22年3月期)の増益は65%以上でなければならない。 65%上昇したとしてコロナ前のレベルに戻るだけだから、今、コロナ前の高値2万4,420円(18年1