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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2020年6月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】往来相場だと仮定すれば結構とれる

【お詫び】 6月21日号の一部分を、お詫びの上で訂正させて頂きます。 下記は、ゼミ友T氏から来たメール 「ピトケアン諸島、英国の太平洋地区の唯一の領土」と記録にあります。 “フォークランドゆえに英国は環太平洋諸国と見做される”の論理は無理がありそうです。(ref.山崎週報6/21号、第1部(4)バイデン大統領……)。 以下は山﨑; 上記の通り、フォークランド諸島をピトケアン諸島に訂正いたします。 TPPの正式名称は、「環太平洋パートナーシップ」です。名称からすれば環太平洋

【投機の流儀 セレクション】マザーズなど新興市場堅調――個人投資家のストックマインド旺盛

先週、マザーズは年初来高値に迫った。第1市場で言えば1月高値の2万4080円に相当する。 コロナ第2波が警戒される中で大型株やオールドエコノミー株は輸出企業が多いので敬遠され、国内需要中心のITサービス産業に個人投資家資金が集まった。個人投資家のストックマインドは決して冷え込んではいない。 私事に亘るが筆者も本部隊はキャッシュポジションを高くとったままで休ませておいて、ゲリラ部隊をマザーズ市場に少々稼働させて多少の利益は出したが、こういうことを重ねても本格的な金融資産は構築

【投機の流儀 セレクション】世界各国で空前の規模の財政支出が執行されている→「コロナ・バブル」発生装置になるのか

このうち健康・人命のための部分(A)がどのくらいで、経済対策・景気対策の部分(B)がどのくらいの金額かは筆者は知らないが、元来「健康・人命(A)」と財政規律(B)とはどちらが大切かという問題は二項対立の問題ではない。理屈の上ではAのために当然Bを犠牲にしてもやむを得ないということになる。そういう大義名分があるからAとBを合わせて史上最大のものがなされている。 これが結果的には市場をゆがめることになることは間違いない。コロナの問題以前に日銀が国債の約半分を保有し年間6兆円ずつ株

【投機の流儀 セレクション】需給に勝る材料はない

先々週は月曜日から木曜日まで続伸、金曜日に一服しただけで今週は5日間全部が上昇相日となった。特殊な小型株が躍動しただけではない。大型株が復調し、オールドエコノミーが復調した。鉄鋼・自動車・電機などのオールドエコノミーの景気敏感株まで上昇して「揃い踏み」となった。大型株の復調は背景に海外勢の買いがある。大型株の上昇は新興株の東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均よりも上回った。この揃い踏みは「懐疑の中で相場は育つ」のか、あるいは「勢揃いの大団円」となるのか、やがて市場そのものが